第40回 秋田県鹿角市立花輪第一中学校

作文/安藤/吉田/佐藤/藤井/田中/高橋/石井
 元山下新日本汽船 工藤 隼五郎

1.開催に至った経緯

 昨年の11月28日、低い雪雲に覆われ今にも降り出しそうな中ご当地の花輪小学校を訪れて、OBの工藤船長を中心に講演を実施した。講演を終わり我々が帰京した翌日から当地方は記録的な大雪に見舞われたことをニュースで知った。あれから半年が過ぎて、同じく工藤船長の母校である第一中学校から講演会開催の依頼がきた。今回は、PTA が企画する教育講演会という学校の行事として、子供達に将来の夢を持てるような話しをして欲しいとのことであり、昨年の小学校での経験を踏まえて対応することとした。

2.準備及び日程

 講演会は、平成18年7月15日(火曜日) 14:00~15:30、同校の体育館で対象者は全校生徒(1学年120名、2学年108名、3学年104名)332名と保護者約60人及び学校関係者30人であった。担当の原田常務理事が事前に学校側と連絡をとり、子供達に贈呈する教材や必要な機材等の送付を済ませて、当日は、学校側との打合せや会場準備の為、前夜は学校の近くに宿泊して、午前中に全ての準備を完了した。森本会長と私は当日の東北新幹線にて昼頃に盛岡駅に着いた。講演会の開始まで時間が少ないので何処で昼食をするか考えながら駅の改札に行くと、工藤船長がご地元名物のわっぱ弁当をぶら下げて迎えてくれた。そのまま工藤船長の車に乗り込んで東北自動車道を花輪に向けて走った。車中では初夏の東北の山なみを眺めながら、わっぱ弁当でご当地の味を楽しんだ。
 学校に着いて、和田校長先生、古谷教頭先生そして小板橋PTA会長に挨拶し、制服に着替えて講演会の開始を待った。

3.講演会

 生徒会の生徒による司会で始まり、校長先生、PTA会長の挨拶、そして森本会長の挨拶の後、同校のOBである工藤船長が講演し、自分が育った子供時代の話から船員になったいきさつ、山下新日本汽船勤務中の経験を話し、最後に後輩達に対して、何でも良いから自分の夢を持って生きること、先ず体を鍛え、そして算数や国語が不得手な人は自分の夢を叶える事は難しい、しっかり勉強をして希望をかなえて欲しいと辛口のエールを送って締めくくった。次に、船長協会が作成した「海と船」のDVDを上映して私の講演となった。 私の話の主な内容は、日本の海は広くて大き いこと、海が大切な理由、大切な海を守る責任、海賊の話、最後に自分の思い出の航海を語って終了した。

講師の紹介を受ける森本、工藤、池上の各船長   挨拶をする和田校長先生
講師の紹介を受ける森本、工藤、池上の各船長   挨拶をする和田校長先生
     
挨拶をする小板橋PTA会長   森本会長の話に聞き入る生徒たち
挨拶をする小板橋PTA会長   森本会長の話に聞き入る生徒たち

4.終わりに

 お疲れ様です!と大きな声で挨拶をする子供達の純真で元気な姿に、旅の疲れも忘れて我々は講演に来て本当によかったと感じた。最後まで真剣に話を聴いてくれた子供達に感謝したい。海になじみが薄い子供達の中から、将来、海に関わる仕事について、海国日本の一翼を担ってくれる人材が出ることを是非とも願いたいと思いながら学校を後にした。

<日本船長協会技術顧問 池上武男・記>





熱心に聴講する保護者の皆さん   世界地図の贈呈を受ける生徒代表
熱心に聴講する保護者の皆さん   世界地図の贈呈を受ける生徒代表
     
校長先生に記念品を贈呈する森本会長   お礼の言葉を述べる生徒会の女子生徒
校長先生に記念品を贈呈する森本会長   お礼の言葉を述べる生徒会の女子生徒
     


作文/安藤/吉田/佐藤/藤井/田中/高橋/石井

LastUpDate: 2024-Apr-17