第4回 福井県鯖江東小学校

常務理事 福岡 眞

 福井平野のど真中、福井市と武生市の間に広がる地方小都市鯖江市が私の故郷である。その市街地の東側、田園風景の中に佇むのが母校の鯖江東小学校。4回目の「船長、母校へ帰る」講演の為、訪れたのが12月15日。北陸という土地柄から、1月に入ると雪が降る可能性が大きい為、学校側の配慮もあり、この時期となりました。

 もうとうの昔に退いていますが、父親が元々教育関係に携わっていたこともあり、また、現在も田舎に健在だったため、母校へのアプローチもスムーズにいき、その後の電話による数回の打ち合わせもあって、ビデオ、スライド等の講演準備はスムーズにいきました。
翌16日9時半前に学校に行き、講演会を開始。井波校長先生の挨拶、講師紹介の後、まず最初にビデオ「豊かさを運ぶ海の道(コンテナ船)」で、船の概略を見てもらい、講演を始めました。

内容は以下の通り
A:自己紹介-私の小学校時代

        船長になった理由
B:船の仕事-船の役割、コンテナの中身
船の種類と大きさ
海の上の距離とスピード
C:航海の途中-パナマ運河とスエズ運河
時化の怖さ、海の美しさ

        美しい海を守るために

 巷では学級崩壊の話もチラホラ聞かれますが、ここでは一芸に秀でたお年寄りを学校に呼んで、色んなものを作る学習も盛んに行われているせいか、最後まで熱心に聞いていただきました。講演の中で、距離1海里が1,852mとなる理由の部分が少し難しかったようですが、学校の講堂と比べた船の大きさ、パナマ運河の仕組み、普段は見えないコンテナの中身、スライドを使った海の美しさや船で出会う鯨等の動物には非常に興味を示したようです。また、ここ福井はロシアのタンカー「ナホトカ号」が日本海で時化の為沈没し、その船首部分が流れつき、多数のボランティアにより海岸線の重油を取り除いたところでもあり、環境保全の大切さの話も分かってもらえたように思います。

 後日、六年生の担任の先生を始め、児童からたくさんの感想文を頂き、その中の質問には出来るだけ分かりやすく答えたつもりですが、後で考えるとまだまだ言い足りなかったように思えてなりません。話す内容に関する簡単な図を用意するなど、まだまだ改善するところもありそうです。
最後になりましたが、打ち合わせ前も講演の後も、校長室で熱心に船のことをきかれていた井波校長先生、11月からの電話の打ち合わせで、こちらのあつかましい要望にも快く応えて頂いた女性の田中副校長先生、打ち合わせ当日準備に奔走して頂いた6年生担任の宇野、井上先生に心より感謝致します。


LastUpDate: 2024-Apr-17