第53回 長崎県新上五島町小中高校

船長協会技術顧問 池上武男

1.開催に至った経緯等

€€€€平成18年1月に実施した長崎県大村市の中学校での講演が地元の新聞やテレビで報じら れたことから、(社)海洋会長崎支部(今村正吾支部長)が当地における他校での開催を計画し、関係先との連絡調整に尽力され今回の開催が決まりました。南シナ海に浮かぶ五島列島の中の新上五島には国家石油備蓄基地があり、大型タンカーの出入りがあるにもかかわらず、町の子供たちやその親たちにとっては外航海運に対する認識は薄い。そのために、町の子供たちに船や海運をより身近に感じてもらい海事思想の普及を図り、子供たちの将来に向けての進路指導に役立てたいという主旨で、航海訓練所の練習船「銀河丸」を石油備蓄基地がある青方港に寄港させて、地元の関連イベントの開催に合わせて船長講演会を新上五島町が主催し、青少年健全育成会、商工会及び漁業組合などの後援を得て平成19年10月20日(土)に実施した。 € € €

2.講演会

€€€€講演会は、新上五島町石油備蓄記念会館において、町内の小学生、中学生、高校生及び一般住民を対象に開催した。青少年健全育成会吉野正元会長の挨拶で始まり、森本会長及び寄航中の銀河丸国枝船長の挨拶があり、その後、協会作成のDVD「海と船」を上演し講演を行った。講演内容は、①船乗りを志した経緯、②日本の海は広くて大きい、③海の大切さ、④海の安全・環境を守る、⑤海賊の話、⑥思い出の航海というタイトルで話した。その後、質疑応答を受けて最後に生徒代表から御礼の言葉を受けて講演会を終了した。 € €

€講演中の森本会長 €挨拶をする國枝銀河丸船長
€講演中の池上船長 €参加者を代表してお礼の言葉を述べる生徒
€会場一杯の参加者の皆さん €会場後方で講演を聞く一般住民の方々

3.むすび

€€€€上五島町が主催する町ぐるみのイベントの中で講演会を行うというのは初めての経験であったが、町役場の職員、石油備蓄基地社員、海洋会長崎支部の方々及び地元関係者の皆様の温かいご支援により無事に実施できたことに感謝を申し上げます。本来は小・中学生を対象としているために、一般住民も含めた対象者にとっては話しの内容が物足りなかったのではないかと反省しています。滞在中には地元でしか食べられない魚(ふぐの一種)や五島うどんなど忘れられない思い出となりました。 € € €

€(船長協会技術顧問 池上武男記) € € €

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お礼の言葉、生徒達の作文

€ € € € 生徒達の作文// € € €


LastUpDate: 2024-Apr-17