第156回 山口県下関市立文洋中学校

(一社)日本船長協会事務局   

山口県下関市立文洋中学校

 

1 .開催日時

 平成28年5 月26日(木)10:45~ 11:35

2 .開催に至った経緯

 日本中小型造船工業会では、次世代を担う 子供達に造船業を通してものづくりの素晴ら しさを知ってもらうため2 ヶ月というまと まった期間で「ものづくり体験講座」という 教育プログラムを実施しています。
 同プログラムは中学生を対象として、該当 地域の産業である造船業及び関連産業につい て、出前講座や造船所・フェリーその他港湾 施設の見学等を行い、ワークショップで学ん だことをまとめて、最後には発表会を行うと いうもので、生徒達の興味と理解を引き出す こと、また進路選択のきっかけをつくること を目的としています。
 子供達の海事関連産業への興味を引き出す ことにおいては、当協会の活動と目的を同じ くすることから、「子供達に海と船を語る」 講座とコラボレーションさせていただいてい るものです。
 対象校は、地場産業として造船会社のある 地域を中心に日本中小型造船工業会により選 定されますが、それぞれの学校で3 年程度継 続して講座が開催されています。
 今回の山口県下関市立文洋中学校での講演 は、上記「ものづくり体験講座」の一環とし て一昨年、昨年に引き続き、3 回目の講演と なりました。

3 .学校紹介

 文洋中学校は、下関市の中心地を見渡す弥 生が丘の上にあり、一部の教室からは沖に浮 かぶ六連島や行き交う大型船を眺めることが できると言う非常にうらやましいロケーショ ンにある学校です。全校生徒数約160名の中 学校で、「夢を持ち自信と誇りにあふれる中 学」を教育目標に、生徒主体の活動を積極的 に推進しているそうです。同校の卒業生には 今はお亡くなりになられた俳優の松田優作さ んもいらっしゃいます。

4 .講演内容

 今回の講演は、2 学年に在籍する52名の生 徒を対象に行われました。
 講演は1 時限50分という限られた時間でし たが、主に以下の内容について話をしました。
 ① 海運業とその役割について
 ② 日本船主協会が編集した「暮らしを支える日本の海運」のビデオ上映(一部)
 ③ 船内の組織、船員(甲板部、機関部)の仕事について 等

5 .講演者雑感

 3 月に前任から担当を引き継いだ筆者に とっては同校が初めての子供達に向けた講演 でした。梅雨入りはしていなかったものの5 月にしてはちょっと暑い日に冬の制服を着て いたためか額から滴る大汗と、パソコンのト ラブルで手間取った冷や汗(?) を拭いながら の講演でしたが、生徒たちはとても興味を 持って話を聞いてくれて、無事終了すること ができました。
 質問では、「船酔いはするのか?」「泳げな いといけないのか?」「海や船が好きという こと以外にどんな適性が必要か?」など、や はり生徒たちが自分の身に置き換えて気にな ることを中心に聞いているようでした。
 今回は「ものづくり体験講座」とのコラボ レーションなので、生徒達は別途、関釜フェ リーや下関港の施設見学も予定されており、 講演で話を聞くだけでなく、実際に見学や体 験を通して直に船や海を感じてもらって、船 への関心がいっそう高まってくれたら良いと 思います。


(常務理事 鐘ヶ江 淳一 記)

生徒達の感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2024-Apr-25