第160回 山形県米沢市九里学園高等学校

(一社)日本船長協会事務局   

九里学園高等学校(山形県米沢市)

 

1 .開催日時

 平成28年8 月4 日(木)10:00~ 11:50

2 .学校紹介

 九里学園高等学校は、明治34年(1901年)、 山形県米沢市にて、九里(くのり)とみ先生 により創設された九里裁縫女学校を前身とす る同県内でもっとも古い私立学校です。
校名 は、九里女学校、米沢女子高等学校と変わっ た後、平成11年に男子学生を受け入れて男女 共学となった際、現在の九里学園高等学校と なっています。
 校是である「礼」「譲」「協同和楽」の建学 の精神のもと、「自らを教養豊かで高貴な人 間に育て上げ、愛情と信頼に立つ人間関係を 大切にし素晴らしい社会を築いていく実践力 を身につける教育に力を入れている。」との こと。また、平成27年からはスーパーグロー バルハイスクールアソシエイトとなり、交換 留学やホームステイ研修など国際教育も活発 に推進しています。
 今回は東京海洋大学海事普及会の学生の紹 介により同会と共催で行い、生徒の進路指導 の一環として、夏休みの補講終了後の時間を 利用して講演を実施しました。

3 .講演会概要

 今回の講演は、1 03 学年計66名の生徒が 参加しました。
 最初の50分は海事普及会の学生4 名が交代 で、各種産業と船の関わりや貿易の話、そし て東京海洋大学の紹介を行いました。
 休憩を挟んだ後、筆者が、日本船主協会作 成のビデオ「暮らしを支える日本の海運」と 「海の上のプロフェッショナル」の映像(一部) を活用しながら以下の内容を話しました。
 ① 海洋、海運業とその役割、船の種類について
 ② 船長、航海士や機関士の実際の仕事や船内生活、休暇について
 ③ スエズ運河やパナマ運河、荒天遭遇や海賊など海上での危険について など

4 .講演後

 山形県南部の標高200~300m という米沢 盆地に位置し、海や船との接点の少ない土地 柄、また、元女子校であったことから、参加 生徒の3 分の2 は女子学生という状況で、皆 がどれくらい船の世界の話に興味を持ってく れるか若干不安もありましたが、年代の近い 海洋大の学生達による軽妙なトークを交えた プレゼンは笑いを誘い、和んだ雰囲気の中、 楽しく講演を終了することができました。
 終了後の質問コーナーでは、年頃の学生の 照れからか特段の質問等はでなかったものの、 後の感想文では、「とても興味を持ちました」、 「船に関わる人に対する感謝の気持ちが大切 だと思った」、「航海士になることを目指して みたいです」など、海や船への理解を深めて くれたと感じています。


(常務理事 鐘ヶ江 淳一 記)

生徒達の感想文

生徒達の作文/ /

 


LastUpDate: 2024-Apr-25