第168回 北海道旭川市立春光小学校

国土交通省 海難審判所長 松浦 数雄   

北海道旭川市立春光小学校

 

1.学校紹介

 旭川市立春光小学校は、旭川市内、JR 旭川駅から北東に6 キロ程、石狩川北側に広がる住宅街の中にある、昭和22年(1947年)開校の由緒ある小学校です。
 旭川駅から車で20分ほど走ると、雪の積もったグラウンドが目に入り、校舎の屋根は雪降ろしがされていました。今回ご講演を頂いた松浦船長が通っていた当時(1960年代前半)は、レンガ造りの重厚な建物で暖房はペチカでなされたとの事でした。
 ちょうど、全員で掃除の時間だったようでしたが、子供達は、みんな礼儀正しく元気に挨拶をしてくれました。講演中も真剣な眼差しで一心に聞き入っている姿、また元気良く手を挙げて答える姿に、大自然に囲まれてのびのびと育っている印象を受けました。後日知りましたが、柔道女子五輪選手の上野雅恵さんと上野順恵さん姉妹、男子柔道五輪選手の高平慎士さんも、本校のご卒業とのことです。また、旭川市は音楽活動が盛んで、本校マーチングバンドは、全国大会で何度も入賞をしているそうです。
 今回は、冬の旭川に松浦船長の母校を訪ねて行って来ました。(常務理事 森山記)

2.開催日時

 平成29年2 月6 日(月)13:30~14:30

3.講演内容

 講演は、5 学年82名の児童を対象に、主に以下の内容を話しました。
 日本と海運、海運業とその役割、いろいろな船の種類、世界の港や航路について。松浦船長の乗船経験、練習船時代(海王丸、日本丸)、社船時代(コンテナ船、自動車専用船、LNG 船)、船で行った寄港地の話、パナマ運河、スエズ運河の話など。

4.講演者雑感

 今回、「船長、母校へ帰る」の講演会をさせていただきました。その理由は、三つあります。第一は、子供達に船と海について興味を持ってもらい、できれば船長という仕事を将来の選択の一つに加えてもらえたらと希望していることからです。現在、私は海難審判所長の職に就任しておりますところ、審判官・理事官の応募者が非常に少なく後継者が不足していることに最も苦労しております。先は遠いですが、できることからと考えました。第二は、平素から日本船長協会にお世話になっており、何かお役に立てることがあればと考えておりました。第三は、春光小学校から徒歩5 分の実家に105才となった母親がおり、できれば私が母校でする講演を見てもらえたらと希望したことからです。母は当日あまり体調が良好でなく傍聴はできませんでしたが、母校で行う講演を喜んでもらえたようです。母は99才のときに脳梗塞により車椅子生活となりましたが、その後リハビリに励んで歩行補助器を使用して歩行できるようになり、現在、毎朝朝刊を裸眼で読んで北海道日本ハムファイターズを応援する日々を過ごしております。
 今日、生徒達からの感想文を読み、何人かが、「大人になったら船長になりたいです。」と、また何人かが、「船や海のことに興味を持ちもっと勉強してみたいと思いました。」と書いてくれたことから、非常にうれしく思いました。
 最後に、あと数週間で定年退職となりますが、約100頁の講演資料を作成して自分の船と海に関わった人生を振り返ることができ、「船長、母校へ帰る」の講演会をさせていただいたことに非常に感謝しております。ありがとうございました。


(平成29年2 月 松浦船長記)

生徒達の感想文

生徒達の作文/ / /

 


LastUpDate:2017-09-25