第58回定期総会後の懇親会報告

 定期総会終了後の懇親会が、18時から厚生会館5階にて、多数の官公署、海事団体の関係者及び会員の方々のご出席のもと盛大に催された。懇親会での会長挨拶及び来賓の方のご祝辞の概要は次のとおりであった。


小島会長 挨拶
 本日は、忙しいところお越しいただきまして誠に有り難うございます。
 例年のことですが、日本船長協会としての活動状況について簡単に報告いたします。
 まず最初に、会員の総数は団体会員を含め2,110名と昨年より若干少なくなっております。
 活動については、船長、航海士を対象とした研修を実施しています。ブリッジ・リソース・マネジメントを含めた操船シミュレター研修、海技ゼミナール、教養講座、それから見学会も実施しており、昨年は横浜機動防除基地で油が流出した際の防除資機材等を見学しました。
 また、様々な航行安全関係の検討委員会に出席しており、昨年は200以上の会議において船長協会としての意見を述べさせていただきました。また、国際船長協会連盟(IFSMA)の総会にも出席しています。昨年はチリのサンチアゴで開かれ、今年は来週にトルコのイスタンブールで開かれる予定であり、赤塚副会長が出席することとしています。
 次に教育用DVDについてですが、国際船員労務協会から委託を受け、毎年DVDを作成しています。今年3月に出来上がったものはブリッジ・リソース・マネジメントの第2段であり、日本語でのタイトルは『BRMの効果的な実践に向けて』~あなたのBRMはこんなことになっていませんか?~のサブタイトルもついています。 慣れからくる陥りやすいミス、コミニュケーション不足を指摘し、もう一度BRMを再認識しようという内容です。
 非常にいいものですので是非ご購入をお願いしたいと思います。1本3,800円です。
 それから「子供たちに海と船を語る講演事業」は、今年16年目であり、これまでの訪問した学校数は150校を超え、小・中学校の生徒児童数も23,000人を超えました。 これからも引き続き実施する予定であり、先生、父兄もターゲットにして啓発していきたいと思います。  次に月報の「Captain」、会誌の「船長」を発行しておりますが、これからも中身の濃いものを作っていきたいと思っております。
 最後になりますが、日本船長協会としての使命は“何なのか”を常に考えながら活動していきたいと思いますので、これからも皆様のご支援を賜りますようお願い致します。
 本日は有り難うございました。


内田 国土交通省大臣官房審議官 祝辞
 国土交通省大臣官房審議官の海事局担当の内田です。本日は日本船長協会の定期総会後の懇親会にお招きいただきまして誠にありがとうございます。現在の海事行政に対しご理解、ご協力をいただいていることに対し厚く御礼申し上げます。
 日本船長協会は、昭和25年から66年の長きにわたり、我が国の海運の発展にご尽力をされているとのことです。
 先ほど、会長の方からも幾つかの事業の紹介がありましたが、私も昨年、BRMの第1段でありますDVD、経験の少ない航海士のためを見させていただきましたが、大変実践的な内容であり、高い評価を受けていることが判るような気がしました。また、制作者側からの「海の安全」に貢献したいという熱意が十分に伝わってくるようなDVDであったと思っています。
 特に、私ども海事局では「安全」を最重要課題と考えております。船舶そのものの安全、船員の制度を通じた安全、更には運航事業者に対する安全と3つの分野での安全に総合的に取り組んいるところです。 これには、海上保安庁、運輸安全委員会及び海難審判所といった関係機関と協力しながらやっているところですが、特に海難においてはヒューマンエラーが多いと言われているわけです。ヒューマンエラーを防ぐBRMに力を入れている日本船長協会にあっては、是非、今後もこのような取り組みを続けて行っていただきたいと思います。
 それから、海の魅力を若い人にPRしていく、「子供たちに海と船を語る」の講演事業は、非常に良いことだと思っております。
 若い世代に、海の魅力を伝える、海に親しんでもらう、海を知ってもらう。私ども海事局は、これらのことに力をいれているところであり、将来的に海の分野で活躍する人を早い時期から確保・育成していく、その一環だと思っています。こちらの事業も今後続けていっていただきたいと思っています。
 先ほど来から、育成という話をしておりますが、私どもは船員の教育についても大変力を入れているところです。今日は海技教育機構から理事長はじめ幹部の方がお見えですが、海技教育機構と一緒に船員の教育をしっかり進めて行こうと考えています。
 特に、この4月から海技教育機構は、航海訓練所と統合し新しい海技教育機構として生まれ変わっています。座学と実技を有機的に組み合わせ、質の高い船員の育成を進めてまいりたいと思っておりますので宜しくお願い致します。
 昨年は「海の日」の休日化20年で、色んなところで行事を催し、参加していただいた方が80万人でした。この勢いを今年も引き続き継続したいと考え、様々な場面で皆様方のご協力を得ながら進めていきたいと思います。
 また、今年の海フェスタは、愛知県豊橋市を中心とした8市町村で行うこととしていますので、こちらの方もご協力をお願いいたします。
 最後になりますが、日本船長協会の益々の発展と会員の皆様の更なるご活躍を祈念して私の挨拶とさせていただきます。


佐々木 国際船員労務協会会長 祝辞
 国際船員労務協会の佐々木です。
 本日、日本船長協会の第58回定期総会が無事終了されたこと、お喜び申し上げます。
 先ほど、小島会長からの報告の数々、日本船長協会が多岐にわたる分野で活発に活動されていることに対し心より敬意を表します。
 また、小島会長から話がありましたDVDの制作については、私ども国際船員労務協会から日本船長協会へ委託した業務であります。これは、外国人船員を雇用する船主の方々が拠出され、全日本海員組合と私ども国際船員労務協会が共同で管理している基金が原資となって、委託して行われている事業です。
 昨年、一昨年とBRMに関するDVDが作成され、大変好評を得ております。
 さらにそれ以前にも、毎年実務的なDVDが長年にわたって制作されており、日本人のみならず外国人の船長、航海士の知識の向上、技術のレベルアップに貢献しております。
 そして新年度の28年度におきましても、船体の整備作業に関するDVDの作成が計画されています。近年、経験豊富な日本人のボースン、或いはクォターマスターがいなくなり、この様な外航船に乗り組む船長、航海士にとりまして、甲板部門の指導に有効な教材になるものと期待しております。
 私ども国際船員労務協会も一緒になって推進しなければいけないのですが、この様な教材を作りっぱなしにせず、広く一般の方にも周知し、多くの方々に利用していただく。そのことが基金を拠出された船主の方々に対し、船員の資質の向上という形で還元に努めるものと考えています。
 このような席で、宣伝めいた、また、お願いするような内容の挨拶になり、恐縮であります。
 これからも日本船長協会は活動の輪を広げ、多岐の分野で活動していただきたいと思います。
 最後になりますが日本船長協会の役職員の皆さま、会員の皆様の益々のご発展をお祈り申し上げます。

 この後、祝電が披露され、乾杯の挨拶が次のとおり行われ、宴が開始した。


井手 日本船舶機関士協会会長 乾杯挨拶
 日本船舶機関士協会の井手です。
 僭越ながら乾杯の音頭を取らさせていただきます。
 小島会長第58回の定期総会おめでとうございます。
 世に言う何もせんちょう(船長)て言います(笑い)けど、私、昨年、日本船舶機関士協会に着任いたしまして、小島会長とお隣同士ですが、何もせんどころか何をやっているか良く判らない(笑い)。色んなことをやられていて大概部屋に居たことがない。外国を含めあっちこっち走り回られている。色んなことの勉強もされてますし、スタッフが動きを判っておられる。
 その成果が月報Captainにも出ていますし、ホームページにも紹介されています。
 私が昔から関心していることは、確か2000年から始められている「船長母校へ帰る」の活動。今は「子供たちに海と船を語る」講演、これが海事思想の普及に大変役に立っている。大変立派な事業であると思います。
 それでは、乾杯をしたいと思います。
 世界中を航海している船舶の安全運航と日本船長協会の会員の皆様と、ここにおいでの皆様のご健康とご健勝を祈念して乾杯いたしたいと思います。 乾杯!



(会場内の懇談の様子)


LastUpDate:2017-09-25