第285回 栃木県立佐野高等学校附属中学校

(一社)日本船長協会事務局 

栃木県立佐野高等学校附属中学校

 

1.開催日時

 令和4 年5 月10日(火) 13:55~14:40
             14:50~15:35

2.紹介

 昨年に引き続き、栃木県立佐野高等学校附属中学校からの直接の依頼により、同校で行うキャリア教育「職業人講話」の講師として、「海と船を語る」の講演を行いました。
 今回は、我々船長(海運)の他に、医療、農業(いちご農家)、警察、国際機関(UNHCR)などの職種から講師が招かれ、105名の生徒が2 つの職種(講師)を選んで、講話を聞くという形式で行われました。

3. 講演内容

 当協会の2 回の講演では、計42名の中学2年生が聴講しました。
 それぞれの講演は約45分で、パワーポイントを使用し、資料画像や筆者が乗船中に撮影した写真等を使用して主に以下のような内容の話をしました。
・日本の海と船による物資輸送、海運について
・外航船のいろいろな種類や特徴
・船員の仕事(特に海運業界の取り組みとして環境対策について)
・船員の生活、休暇、船員になるには など

4.講演者雑感

 講演後には、以下のような質問が出て、生徒達はとても興味を持ってくれたようでした。
・何航海ぐらい船に乗ったことが有りますか?
・無人船が開発されているとのことでしたが、それによって船に乗っている船員さんが減ったりするのですか?
・貨物を運搬するときは一隻で運搬しているのですか?
・船の仕事をしていると船酔いにならないのですか?
・なんで、海の仕事に就いたのですか?
 筆者が当校で講演を実施するのは4 回目となりますが、何時も生徒達は非常に熱心に耳を傾けてくれます。また、上記2 番目の質問の様に講演内容を自分たちでかみ砕いて質問してくれたりと、生徒達の思考力の高さが感じられました。
 講演後の生徒代表の挨拶の際に、講演の中で触れた北極海航路について「世界で深刻な問題となっている地球温暖化が、北極の氷を溶かし新たな航路を作り、意外にも役立っている事を初めて知った」というコメントが有り、生徒達になかなか一般のメディアが取り上げない物事の見方を提示できたことは、筆者の意図することの一つでもあったので、それを生徒達が感じてくれたことに満足しつつ同校を後にしました。

(常務理事 長田 泰英 記) 

感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2024-Dec-17