第301回 私立帝京大学小学校

(一社)日本船長協会事務局 

私立帝京大学小学校

 

1.開催日時

 令和4 年9 月14日(水)10:40~11:40

2.紹介

 昨年に引き続き、帝京大学小学校に於いて、(一社)日本船主協会と共にキャリア教育イベント/ 出前授業の講師として、「船の役割とそこで働く船員さんの仕事について」と題した講演を行いました。
 今回のイベントは、我々海運の他に、出版/ 歯科医師会&衛生用品製造/ 素材/ 医療/食品/ 精密機械/ 気象協会/ 飲料・食品/ 不動産などの業種から講師が招かれ、各学年2講座開設される内から児童達が業種(講師)を選んで、講話を聞くという形式で行われました。

3. 講演内容

 本教育イベントでは“話を聞くだけでなく、自分たちで考える/ 参加できる” 事に主眼を置いた講演内容を求められたため以下の内容としました。
 最初に船主協会が担当するパートでは、企画部広報室の野垣課長が講演者となり、パワーポイントを使用して、以下のような内容の話をしました。
・貿易に占める航空と海運の割合とその理由
・コンテナ模型と貨物の形の消しゴムを使って、コンテナの種類と輸送される貨物を説明
・パキスタン及び北米の東と西の両岸から日本まで貨物を運ぶ船の通り道クイズ(白地図に予想航路を記入)
・パナマ運河についてなど・貿易に占める航空と海運の割合とその理由
・コンテナ模型と貨物の形の消しゴムを使って、コンテナの種類と輸送される貨物を説明
・パキスタン及び北米の東と西の両岸から日本まで貨物を運ぶ船の通り道クイズ(白地図に予想航路を記入)
・パナマ運河についてなど



 船主協会のパートの後、筆者のパートでは、コンテナ貨物輸送に特化して以下のような話をしました。
・身近にあるコンテナターミナルについて
・コンテナ船で運べるもの?クイズ及び実際の貨物の紹介
・コンテナ船の大きさ/ 乗組員は何人?クイズ
・船員の仕事と生活
・船上で出会える風景など
 また、質問タイムの後にロープワークの時間を設けて(シートベント)を皆で作ってみました。

4..講演者雑感

 今回の講演でも児童達への演出として、船主協会のパートではサポーターとして船主協会の島本氏と宮川船長及び筆者は背広姿で資料配りなどを手伝い、船主協会のパートの終わりで野垣氏が「船の詳しい話は実際に働いている人しかわからないよね」という振りを入れた後に、教室の外で制服/ 制帽姿に着替えておいた筆者が教室に入るという演出を行いました。これには、児童達だけではなく見学していた保護者にも驚きをもって迎えられ、拍手が沸き上がりました。
 また、コンテナ船の長さ400mを実感してもらうために、帝京大学小学校の先生から提案された児童達の身近に有る物と比べる案に沿って、「同校の校舎(114m)と比べコンテナ船は3.5倍の大きさ」と紹介すると、巨大船の大きさをより実感できたためか驚愕した表情を見せてくれました。又最新式の航海システムを紹介した時は多数の児童が「すげー!」と素直な感想を漏らしました。
 質問タイムでは、最初は躊躇っていましたが、その内に次々と質問が続いて最後の体験演習の時間が少なくなって調整を余儀なくされるくらいに、とても興味を持ってくれたようでした。
 出前授業後には児童から「船内の生活や設備が気になった」、「海運の重要性が分かった」といった感想に加え、教員からは「児童も真剣かつ楽しそうに話を聞いており、貴重な機会になったと思う」といったコメントを頂きました。

(常務理事 長田 泰英 記) 



 


LastUpDate: 2024-Mar-25