第347回 高知県須崎市立須崎中学校

(一社)日本船長協会事務局 

 

1.開催日時

令和5 年10月23日(月) 13:20〜15:10

2.紹介

 日本中小型造船工業会が主催する「船のものづくり体験講座・キャリア教育」の一環として、「子供達に海と船を語る」の講演を行いました。2017年から2020年を除き毎年講演しています。
 須崎中学校は、高知県須崎市にあります。その須崎市は昭和29年10月1 日、須崎町を中心に多ノ郷村、浦ノ内村、吾桑村及び上分村の5 か町村が合併して市制の施行をしました。学校のそばを流れる清流としても有名な新荘川では、1979年にニホンカワウソの生息が確認されています。

3. 講演内容

 同中学校2 年生2 クラス(41名)を対象とし、教室にて講演しました。内容は以下の項目を、資料写真や映像を基にした内容としました。
 特に外航船の種類に関し、当地高知県に設けられた中四国最大級の風力発電所に関連する船種を取り上げるなどの工夫を凝らしました。
・日本の海と船での物資輸送、海運について
・外航船の種類や特徴
・世界のいろいろな港や航路、パナマ運河、
スエズ運河について ・船員・船長の仕事や生活、自身の経験談
・船員になるには など

4.講演者雑感

 昨年に引き続いての講演となりましたが、同地の高知港に寄港するコンテナ船の航路や風力発電所の羽を運ぶ船など、船を通して同地が世界に繋がっている事を話しました。また、近年北極海航路と言う新しい物流の道が、メディアでは負の局面が強調される地球温暖化によって形成されている事を話すと意外そうな表情を見せていました。長丁場の講演でしたが生徒達は興味をもって聴講してくれました。
 講演後の質問コーナーでは、良く聞かれる質問ですが「年収は幾ら」との問いに対する筆者の回答に、素直に驚きを示すと共に、傍聴していた先生からも「羨ましい、今からでも船員に成れますか」といった発言が飛び出し、生徒達の笑いを誘っていました。

(常務理事 長田 泰英 記) 

感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2024-Apr-25