第362回 広島県尾道市立百島中学校

(一社)日本船長協会事務局 
 

 

1.開催日時

令和6 年5 月9 日(木) 10:50〜12:40

2.紹介

 日本中小型造船工業会(以下「中造工」)が主催する「出前講座」に加え、今回は尾道造船所の進水式見学会の機会に当会の「子供達に海と船を語る」講演の紹介がありました。同校には、将来の夢は『船長になること』と大志を抱く生徒がいる他、前日の進水式の興奮冷めやらぬ生徒、先生方が中造工、当会の来島を待ちわびてくれていました。

 

3. 講演内容

 2 、3 年生はわずか3 名の中学校ですが、 3 時限目と4 時限目を利用し、授業の一環と して中造工が行う「なるほど!船づくり」を 50分間、当協会の「うみふね講演」を50分間、 資料画像や映像を使用して海事思想への理解 を深めてもらい、国際的な視野の啓発に努め ました。
 中造工の講演内容は、日本発の溶接ブロッ ク建造法など船が出来るまでを工程順に説明。 次の順番を待つ弊職も含めて生徒達が興味を 持てる内容となっています。引き続き関係団 体と協力しながら海と船に興味を持って貰えるように当会の講演内容もオーダーメイドで 工夫を凝らしました。

 

4.講演者雑感

 百島は広島県の尾道市から高速艇で20分の 距離にあり、船着き場から常石造船の外航大 型船が見渡せる周囲10kmの島でした。瀬戸 内海を吹き渡る風が心地よい風光明媚な島で、 今日も3 人の生徒達は勉学に勤しんでいます。 我々が時折する質問やクイズに対して、それ ぞれの生徒がしっかりと受け答えをしてくれ ました。人数に関係なく応援したいと強く思 えた今回の講演でした。
 海と船を是非語りたいと思われる会員の方 は当協会へご連絡下さい。
 五年振りに見る尾道の海はなつかしい、汽 車が尾道の海へさしかかると、煤けた小さ い町の屋根が提灯のように、拡がって来る。 赤い千光寺の塔が見える。 山は爽やかな若葉だ。 緑色の海向うにドックの赤い船が帆柱を空 に突きさしてる。 私は涙があふれていた。」 (放浪記より)


 山陽本線から尾道水道が見えた時、似た感慨が沸き起こる港町です。

(常務理事 滝浦文隆 記) 

感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2024-Oct-22