令和7年度 第1回運営企画委員会議事録

1.日時:令和7年10月21日(火) 1500~1540

2,場所:日本海事センタービル 4階 会議室

3.出席者(敬称略)

   委員長 矢吹 英雄   国立大学法人 東京海洋大学 名誉教授
    委員 樋口 久也  日本郵船㈱ 常務執行役員
       藤田 透    NSユナイテッド海運㈱取締役 常務執行役員
       米田 輝希  ㈱商船三井 海上安全部長(谷本委員の代理 ) WEB
       和田 恊一   ENEOSオーシャン㈱ 上席執行役員 海務部長

   事務局 中村 紳也  (一社)日本船長協会   会長
       松田 洋和     同      副会長
       太田 正紀     同      副会長
       朝藤 健      同      常務理事
       滝浦 文隆     同      常務理事
       増田 惠      同      技術顧問
       清水 昌幸     同      総務部長

 

4.審議・報告事項

 中村会長より開会の挨拶がなされ、その後、委員紹介・配布資料の確認がなされ、矢吹委員長を議長として以下の事項を審議しました。
(1)令和7年度 上期会務報告について
(2)令和8年度 事業計画(案)について
(3)その他

 

5.議事概要

(1)令和7年度 上期会務報告について

① 本年度4月~9月に実施した会務について資料1-1に沿って事務局各担当者が説明した。 

【公益目的事業】
(1) 教育用DVD作成 
(2) 子供達に海と船を語る講演会
(3) 実務教養講座        
(4) 操船シミュレーション
(5) 海技ゼミナール
(6) 資料作成・収集
(7) 技術誌等の発行

【その他事業等】
(8) 水先人試験問題解答集作成
(9) 技術指導・広報活動
(10)  船長・航海士懇談会

【法人会計】
(11) 国際活動
(12) 国内関係団体との連携
(13) 会員の表彰・給付・相談

◇資料 2-1に基づき、中村会長が説明し、特に、国内活動の次の事業について説明がなされました。

《自主分離通航帯の見直しについて》
・ 昨年度、本年度と3回の委員会を開催し、一応の結論を得え、海上保安庁に船主協会と連名で要望書を提出するとここしていた。
・ その後、海上保安庁、船主協会と話をしていく中で、船主協会からは「要望書を出す限りは、出しっぱなしではなく実現出来る見通しをもう少しをきちんと詰めるべきではないか」との意見があり、また、海上保安庁からは「かなり効果があるという見込みをつけ、予算確保して、IMOの審議に耐えうるような資料を作っていく必要がある。そのためには、海保主催の委員会も開催する必要がある。今年度はそれに向けてかなり効果がありそうだ、安全性が増しそうだという資料を用意しないといけない。」とのこと。
・ 紙海図がなくなった現在、電子海図上にきちんと表示されるIMOの推薦航路とすべく、海上保安庁の予算確保、また、IMOでの審議に持っていけるような形にすべく、もう一度委員会を開いて、現状を説明、検討していきたい。

《自動避航システムの認証業務の支援について》
・ 自動避航システム認証についてですが、NKの自動避航のガイドラインには船長協会提案の認証基準、具体的な評価領域図が採用されている。 ・ 今年中に実証実験を開始する自動運航船の認証をNK、あるいはJGが行おうとしているが、船長協会とすれば、ブリッジゼロを目指すならば、そういう船は前広に避けてほしい、先行避航をするのが望ましいのではないかという提案をしている。
・ 船長協会は専門家の立場として認証業務を現在行っているが、複数あるA社、B社、C社の自動避航システムは、そうはなっていないシステムも多く、先行避航するようにと意見を出している。
・ 現状は各社、A社、B社、C社、皆、やり直している。
・ 船長協会が主張しているのは経済性を無視してまでということではなく、直前になって一回転したり、直前になって大きく避ける方がかえって経済的ではない。それよりも前広に先行避航で少し減速するとか、わずかに進路変更すればそういう見合い関係にならないので、そちらの方が経済的ですよと言っている。
・ 自動運航システムの良い点は、かなり前広に見落としなくできる。それを活かして先行避航するようにということを、NK、海事局に提案をし、一応それが基準となっている。
・ それに従って、今そのメーカーに対していろいろな要望を出しているというのが現状である。
・ 国内の財団プロジェクトについては、今年度限りになりますが、NKは、いわゆる日本のプロジェクトだけではなくて、シンガポールあたりの航行を念頭に、日本での実績を踏まえて海外展開を考えている。

    ◇意見は無く、承認されました。

② 資料1-2会員の異動報告について中村会長が説明し、特に次の説明がありました。

・ 会員は減少傾向が続いている
・ 今年の上期に,2級3級水先人の多数の退会があった。
・ 当該水先人会の役員の方、水先人会連合会も、退会について非常に強い懸念を示されている。
・ 水先人会連合会とも話をし、2級3級の人に船長協会との関係について十分説明していなかったという点もあると考え、2級3級者に対し船長協会と水先人会との関係について説明をした。
・ 今後も2級、3級の人たちに対しても、説明していく必要があると感じている。
・ 皆様方の会社も含めて、正会員、航海士会員ともに減ってきているという現状である。
・ 船長協会としても合理化等は行っているが、会費のみで成り立っている船長協会としては、この会員減少は非常に大きな課題と認識しているところ、少しでも食い止めていくよう努めていきたい。

 ◇意見は無く、承認されました。

③ 資料1-3令和7年度上期収支計算書について清水部長から説明がなされました。
 ◇意見は無く、承認されました。

 

(2)令和8年度 事業計画(案)について

資料 2-1に基づき、中村会長が説明し、特に次の事業について説明がなされました。
《自主分離通航帯の見直しについて》
・ 紙海図がなくなった現在、電子海図上にきちんと表示されるIMOの水線航路とすべく、海上保安庁の予算確保、また、IMOでの審議に持っていけるような形にすべく、もう一度委員会を開いて、検討していきたい。
《自動避航システムの認証業務の支援について》
・ 国内の財団プロジェクトについては今年度ということになるが、NKは、いわゆる日本のプロジェクトだけではなくて、シンガポールあたりの航行を念頭に、日本での実績を踏まえて海外展開を考えている。
・ 今年度末か、あるいは来年度にかけて、NKと船長協会で新たに少しスタディを計画している。
    ◇意見は無く、承認されました。

(3)その他

 ◇委員からその他の審議すべき事項について、意見はありませんでした。

以上

 

 

 

 

 

 

 

 

 


LastUpDate: 2025-Dec-02