半世紀ぶりに訪れた母校に郷愁を感じました。校長先生、教頭先生及び先生方との面会
にも親近感があり、先生方の中に私より三学年下の先生が母校で教鞭を執られており、
私のことを覚えていて下さった。講演が終わるまで広い体育館で、行儀良く真剣な
眼差しで「海と船」の話に耳を傾けていた後輩の児童達に感慨もひとしおでした。
講演の題名を「海の彼方に」として、母校の小学校時代から現在までの体験談を話し、
家族と離れる乗船勤務は厳しいことではあるけれども海の彼方にはロマンがあることを
語りかけました。後輩の児童達にとって「海と船」の話が将来のお役に立てれば幸甚です。
故郷を離れて30余年。村には最近の店舗、民家が建ち並び、田畑の中にはバイパス道路が
建設されて車の往来が激しい。私の小学校時代の通学路が分からない程めざましい変貌を
遂げている。田園風景が懐かしい昔の故郷の面影はなくなっているものの、望郷の念に
変わりはございません。
母校の益々のご発展並びに故郷の皆様方のご健康とご多幸をお祈りいたします。