第268回 国立広島大学付属三原小学校

(一社)日本船長協会事務局 

国立広島大学付属三原小学校

 

1.開催日時

 令和3 年10月27日(水) 8 :45~10:20

2.紹介

 日本中小型造船工業会が主催する「出前授業」の一環として、「子供達に海と船を語る」の講演を行いました。
 三原市は、広島県の東部に位置し、三原駅のすぐそばには小早川隆景が築城した浮城と呼ばれる三原城址を有し、また三菱重工業/帝人/ 大日本印刷などの企業が生産拠点を構え工業が発展しています。
同校では村上先生が国土交通省のHP でも紹介されるほど海事教育に熱心に取り組んでおられ、2020年度ジュニアシッピングジャーナリスト賞の優秀賞(団体賞)を受賞しています。

3. 講演内容

 5 年生2 クラス60名の生徒を対象に、約90分間、パワーポイントを使用し、資料映像や筆者が乗船中に撮影した写真等を使用して、主に以下のような内容の話をしました。
①海運業とその役割、船の種類と運んでいる貨物の詳細、船の大きさや速さについて
②世界の港(特に筆者が寄港した港の紹介)や航路、運河等について
③船内の組織、船員の仕事 (特に海運業界の取り組みとして環境対策について)
④船員の生活、船乗りになるには など
 様々な動画を多く用いることで子供たちの興味を引きつけるよう配慮しました。また随所にクイズを散りばめ、なるべく双方向のやり取りができるように心掛けました。

4.講演者雑感

 特に全長400m のコンテナ船の大きさの話では、比較対象として子供達が良く知っている学校から中央図書館までの距離や、学校の近くを走る新幹線のぞみ号を選んでみたところ、実際の大きさを実感してくれて「デカッ!!」と驚いてくれていました。
 後日受け取った感想文では「映像や写真を沢山使ってくれて、判り易かった」「予想や想像ではなくて、体験を話してくれて、とても楽しく飽きずに2 時間があっという間だった」との感想が有り、意図が十分に伝わっていたようで安心しました。
 また、その感想文には全ての子供達から延べ256通りの質問を受けました。彼らの好奇心の深さと多彩さに驚きました。

(常務理事 長田 泰英 記) 



 


LastUpDate: 2024-Apr-17