令和4年度 第2回理事会報告

(事務局)

 当協会の令和4年度第2回理事会は、令和4年11月8日海事センタービルで開催されましたので、その概要を報告します。

1.日時及び場所

令和4年11月8日(火)14:28~15:40

東京都千代田区麹町4丁目5番地海事センタービル4階会議室p>

2.出席者(50音順、敬称略、WはWeb参加者)

   理事:赤塚 宏一、綾 清隆、石川 一郎、葛西 弘樹、加藤 義寛(W)、
      岸本 宗久、城戸 恒介、小山 仁明、齋藤 克浩(W)、澤村 正也(W)、
      竹林 隆一(W)、谷本 光央、德田 健二(W)、中川 悟、長田 泰英、
      中野 弘也、中村 紳也、藤田 透、松田 洋和、宮川 敏征、矢吹 英雄

以上 本人出席 21名

   監事:水谷 章、田島 波留生

以上 2名

   オブザーバー:国土交通省海事局海技課船員教育室長 中村 昭敏(W)

以上 1名

   事務局:増田惠、清水 昌幸、星野 哲子

以上 3名

 

3.審議事項等

報告事項1. 令和4年度上期事業及び会務報告について
報告事項2. 令和4年度上期収支計算書及び会員異動報告について
審議事項1. 令和5年度事業計画について
審議事項2. 令和5年度収支予算書について
審議事項3.第65回定時総会の期日について
審議事項4. 「電子取引データの訂正及び削除の防止に関する事務処理規定」の制定について
審議事項5. その他

 

4.成立報告

 司会の長田常務理事が令和4年度第2回理事会の開会を宣言し、理事総数27名のうち21名(過半数以上)の理事出席があり、定款第32条第1項の規定により、本日の理事会は成立していることが報告されました。
 なお、理事会開催前において、主催する船長協会側とWeb参加者との間で、音声・映像が他の出席者にも伝わり、且つ、双方において適時的確な意見表明ができる環境にあることを確認のうえ開始されました。
 また、議案審議の前に、オブザーバー参加の国土交通省海事局海技課船員教育室長 中村 昭敏 様を紹介、中村室長から挨拶を賜りました。

 

 

 

 

5.議事要旨

 規定により中村会長が議長を務め、開会の挨拶の後、議事録署名人に、会長のほか水谷章監事、田島波留生監事が指名されました。
 資料確認の後、議事次第により以下の通り、議案の説明・審議がなされました。
 なお、報告事項1、2及び審議事項1については、8月30日に開催された当協会の令和4年度第1回運営企画委員会において各委員に説明のうえご了解を得た旨の報告がなされました。

(1) 報告事項1. 令和4年度上期事業及び会務報告について、
 担当常務理事より「令和4年度事業及び会務報告」に基づき説明がなされ、中村会長から、特徴のある委員会について補足説がなされました。
 また、中村会長から「自動避航システム認証(安全評価)に向けた検証実験について」の説明がなされました。
 報告事項1.の関係で以下の質疑がありました。

 【質問】

 自動避航システム認証に向けた検証実験について、受注されて非常に喜ばしい。
 保持船の行動については、海上衝突予防法は大体1対1の関係をイメージして作られているが、実際の海域となると複数の船舶との見合い関係が発生する。
 検証の進め方はどのようにされるのか。

 【中村会長】

 まさに、ご質問の点について我々海技者がその知見を関係先に説明して行かなければならない事だと考えている。自動避航システムの特徴としては、複数の船舶のすべてを同時に捉え見落としがないことです。
 我々が提案している評価方法は、その特徴を生かし、1対1で捉えるのではなく、周りの船すべてを捉えリスク軽減する。10数隻が航行していて、自分の船が保持船になろうという状況においても、前広に速力、進路を変え十分余裕がある段階でリスク軽減操船が行えると云うことを評価できるものです。
 今年度の検証の結果については、具体例を示して公表します。皆様のご意見を聞きブラッシュアップし、国際的に説得力のある客観的な認証基準の策定に繋げていきたい。

 【質問】

 自動避航システム認証に向けた検証実験について、複数の船舶とはどれぐらいを想定しているのか。例えば上海沖とかシンガポールとか特に密集した輻輳海域についてもある程度考慮したシステムなのか。

 【中村会長】

 日本船長協会が受注したのはシステムを評価することで、避航システムそのものではありません。避航システムはそれぞれの計器メーカーが作製している。
 各メーカーのシステムに対する検証評価シナリオとしては、輻輳海域を想定し、20マイルぐらいに20隻、30隻がいる状況を想定している。ただし、ローカルルールのある海域、東京湾や大阪湾を考えているものではなく、あくまでも衝突予防法を対象としている。
 各社が開発するシステムは、基本的にブラックボックスなので、遭遇する一般の船舶の船長に不安を与えないようなシステムにすべく、「ある危険な状況下になる前にリスク軽減操船をして下さい。」として、そのためのガイドラインを示すため検証実験を行うところです。


(2) 報告事項2. 令和4年度上期収支計算書及び会員異動報告について
 清水総務部長より財務資料に基づき説明がなされ、また、中村会長より会員異動報告資料に基づき説明がなされました。
 報告事項2に関する質問はありませんでした。

(3) 審議事項1. 令和5年度事業計画(案)について、
 担当者から説明がなされた後、中村会長より「国際活動 IFSMA東京総会」について、説明がなされ、また、IFSMA(国際船長協会連盟)の副会長である赤塚理事から補足説明がなされました。
 特段の質疑はなく、令和5年度事業計画については承認されました。

(4) 審議事項2. 令和5年度収支予算書(案)について
 清水総務部長より財務資料に基づき説明がなされ、特段の質疑はなく、令和5年度収支予算書は承認されました。

(5) 審議事項3. 第65回定時総会の期日について
 清水総務部長より説明がなされ、特段の質疑はなく、第65回定時総会は令和5年5月26日(金)に開催されることになりました。

(6) 審議事項 4.「電子取引データの訂正及び削除の防止に関する事務処理規定(案)の制定について」について
 清水総務部長より説明がなされ、特段の質疑はなく承認されました。

(7) 審議事項 5. その他
 各理事からの発言事項はありませんでした。

 最後に議長より、本日の理事会で承認を得た令和5年度の事業計画又は令和5年度の収支予算に大きな変更がなければ、今年度第3回の理事会は開催しないこととする旨の説明がなされました。
 また、新年度の開催予定は、4月中旬頃に決算審議のための第1回理事会及び5月26日定時総会後に臨時理事会を開催する旨の説明がなされました。



以上で報告及び審議事項は全て終了し、令和4年度第2回理事会は閉会された。

 


LastUpDate: 2024-Dec-17