第312回 愛媛県今治市立伯方中学校

(一社)日本船長協会事務局 

 

1.開催日時

 令和4 年10月26日(水) 13:15~15:05

2.紹介

 日本中小型造船工業会が主催する「船のものづくり体験講座・キャリア教育」の一環として、「子供達に海と船を語る」の講演を行いました。
 同校が有る伯方島は瀬戸内しまなみ海道により本州及び四国と「陸続き」です。島内には造船所4 社があるほか内航船主体ながら船主の集積も見られ、海運と造船の島として知られています。またテレビなどのCM でお馴染みの「伯方の塩」も有名です。

3. 講演内容

 PC 教室を使用し、同校の2 年生1 クラス41名を対象とした90分の講演を行いました。パワーポイントを使用し以下のような話をしました。
・日本の海と、海運について
・同島の造船所で建造された船や愛媛県に関連する貨物船の種類と特徴について
・世界のいろいろな港や航路、パナマ運河、スエズ運河について
・船員・船長の仕事や生活、経験談、船員になるには など

4.講演者雑感

 同日に瀬戸内海を超えた三原小学校での講演に引き続いての講演でした。移動は“しまなみ海道” を利用し天候にも恵まれた為、風光明媚な瀬戸内を眺めながら越境し愛媛県にある同地までの移動となりました。
 同島には多くの造船所が有り、同島及び同県が、如何に海外の港や海上物流に深く関わっているかを強調する内容としましたが、講演中は静かに筆者の話に耳を傾けてくれていました。
 最後の質問コーナーでは10分を超える時間を費やして、生徒達からの様々な質問に回答しましたが、講演後に受領した感想文にも数多くの質問が記されていました。その中には「船をどうやって洗うのか」「全ての船にターボチャージャーはついているの」「今まで乗った船の中で気筒数が一番大きかったのは何気筒ですか」等の専門的な質問から、「かなづちでも船員になれますか」「年収は」「船長になるまでどれくらいかかった」等の職業として船員を捉えた質問も含まれており、同校の生徒さんの興味の高さが窺われました。
 また、担当して頂いた先生と話しているうちに、先生が筆者の高校時代の友人の妹さんだった事が判明し、如何に地元(筆者も伯方島近くの島出身)とは言え、世間の狭さに驚きつつ同島を後にしました。

(常務理事 長田 泰英 記) 

感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2024-Apr-17