第320回 神奈川県横浜市立つつじが丘小学校

(一社)日本船長協会事務局 

 

1.開催日時

 令和4 年11月30日(水) 9 :30~12:15

2.紹介

 今回は、(公財)日本海事広報協会の紹介で、同校に於いて「日本の工業を支える輸送と貿易―船の役割とそこで働く船員さんの仕事について」をテーマに同校の5 年生3 クラス89人の子供達に「出前授業(うみふね講演)」を実施する事となりました。
 出前授業は各クラス毎に2 時間目/ 3 時間目/ 4 時間目と隣り合わせの教室を順番に訪れて計3 回実施しました。

3. 講演内容

 担当の先生より「海上輸送が工業生産や私たちの生活を支える重要な役割を果たしている事の理解を促す」「海上輸送を支える職業、人々がいる事を知り職業観を広げる」の二項目を目的としたいとの事でしたので、学校の社会の授業で取り上げられる自動車工業に焦点を当て、事前に自動車専用船のペーパークラフトを配布し作成を依頼。
 授業では海事広報協会斎藤氏及び筆者で分担して以下の内容を話しました。
・日本が輸入・輸出しているものは?
・輸入・輸出を担う輸送手段について
・自動車を作る原料(原油・鉄鉱石・天然ゴム)を輸送する船舶(タンカー/ ばら積み船/ コンテナ船)及び完成車を運ぶ船舶(コンテナ船/ 自動車専用船)の特徴と主な輸送経路
・上記船舶に乗り込む船員の仕事と船内生活及びその魅力
 更には、話し始める前に3 問の問題用紙を配布し、「これから話す内容の中に各問の答があります。成績優秀者にはプレゼントが有るよ」と子供達の注意を促す試みをしました。

4.所感

 自動車専用船に関する説明の際には、事前に作成済みのペーパークラフトを手に取ってもらいながら、映像や動画とペーパークラフトがどの様に対応するのか判る様に説明する事で子供達の理解が深まったと感じた。
 物怖じしない子供達が多く、話の途中でも口々に疑問に思う事は声に出してくれたので、事前に準備していた内容を滞りなく進めるよりは、その時その時の興味を持った点について解説していって、子供達の気持ちを置いてきぼりにしない様に配慮した。
 あるクラスでは、“外国人船員と共に仕事をするので会話は英語、相互理解とチームワークが重要である事” を説明すると、「船長さんも英語喋れるの」「どれ位喋れるのかやってみて」とリクエストが有ったので、上記の内容を英語で話して見せると、吃驚してポカンとした表情を見せてくれました。
 それぞれのクラスで船員の魅力などを話していると「俺も船員に成る」や「船長のサインを下さい」等と言ってくる子供達が続出し、彼らの興味と憧れを喚起できたと言う手ごたえが感じられました。
 また、後日先生方から、子供達が当日家に帰ってから家族に「船長さんの話に感動した。」と話していたとの感想を聞き、とてもうれしく思いました。

(常務理事 長田 泰英 記) 

感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2024-Apr-17