「子供たちに海と船を語る」事業は、平成12年に開始して以来、北海道から沖縄まで、全国36都道府県の小中学校67校において14,500余名の生徒たちを対象に実施してきました。
まだ実施していない県で学校を探していたところ、商船大学同級生の平野正隆氏が新潟県出身であったのを思い出して連絡し、事業の趣旨を説明して協力を願ったところ、早速母校の柏崎市立第一中学校に連絡をとってくれて実施することとなった。
新潟県は、今やNHK大河ドラマ「天地人」の兼続フィーバーで観光客で賑わい、更に我々の講演日の前日7月16日が大災害となった中越沖地震発生の二年目の日であった。
海開き、夏の高校野球予選など県内は大いに盛り上がっている最中であった。
佐渡相川で産出した金銀を江戸へ送る経路として、徳川幕府が主要五街道に準じる重要な街道として整備した北国道の宿場として栄えたのが越後柏崎である。
今回の生徒たちは、佐渡島を望む日本海の海辺で育った子供たちであった。