第324回 栃木県立佐野高等学校附属中学校

(一社)日本船長協会事務局 
 

 

1.開催日時

 令和5 年5 月9 日(火)
 13:55〜14:40、14:50〜15:35

2.紹介

 栃木県立佐野高等学校附属中学校からの直接の依頼により、同校で行うキャリア教育「職業人講話」の講師として、「海と船を語る」の講演を行いました。同校での講演実施は今回で7 年目となります。
 今回は、我々船長(海運)の他に、医療、農業(いちご農家)、警察、国際機関(UNHCR)などの業種から講師が招かれ、それぞれ2 回の講演を行い、106名の生徒が2 つの業種(講師)を選んで、講話を聞くという形式で行われました。

3. 講演内容

 当協会の2 回の講演では、計36名の中学2年生が聴講しました。それぞれの講演は約45分で、パワーポイントを使用し、資料画像や筆者が乗船中に撮影した写真等を使用して主に以下のような内容の話をしました。
・日本の海と船での物資輸送、海運について
・外航船のいろいろな種類や特徴
・船員の仕事(特に海運業界の取り組みとして環境対策について)
・船員の生活、休暇、船員になるには など

4.講演者雑感

 講演中は幾つかの質問を挟み、双方向のやり取りが行えるように準備しました。質疑応答では、以下のような質問が出ました。
・遭難の経験は有りますか?
・年収って幾ら位ですか?
・車と船を比べた場合、どちらがどの様に運転が難しいですか?
 筆者が当校で講演を実施するのは5 回目となりますが、何時も生徒達は非常に熱心に耳を傾けてくれます。
 講演後の生徒代表の挨拶の際に、「海運業界がずっと昔から環境問題に取り組んでいるって初めて知りました」「多国籍の人々と仕事をするにあたって英語やチームワークが大事なんだなと思いました」等のコメントが有り、生徒達にとって身近ではない“海と船”の事柄を提示できた事は、筆者の意図する事の一つでもあったので、それを生徒達が感じてくれたことに満足しつつ同校を後にしまし た。

(常務理事 長田 泰英 記) 

感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2024-May-15