第332回 鳥羽商船高等専門学校

(一社)日本船長協会事務局 

 

1.開催日時

2023年 8 月 2 日(水) 14:30〜15:30

2.紹介

 今回は、鳥羽商船高等専門学校の和泉 充校長とお会いした際に、商船学科 1 、 2 年生を対象として船員の仕事、魅力等について講演して欲しいとの依頼を受けましたので、同校卒業の筆者が「船長、母校へ帰る」を実施することとなりました。



3. 講演内容

 商船学科の学生は、 2 年生の後期に航海又は機関コースの何れかを選択をすることから、現役の海技者により船員の仕事、魅力、今後の動向等を講演してもらい、コース選択および卒業後の進路選択の参考とすることを目的として、同校商船学科の 1 、 2 年生82名の生徒達を対象に、マルチメディア教室を使用して講演をしました。
 既に商船高専に入学している学生が対象なので、以下の様な内容としました。
・日本の海と船による物資輸送、海運について
・外航船の種類や特徴
・北極海航路について
・甲板部、機関部の仕事や生活、船長になるまでの過程、船舶関連情報に関する各団体ホームページ紹介 など

4.所感

 準備をしていたパワーポイントを使用し、筆者の体験談を交えながら講演を行った。時折、興味を持った話題にはざわつく場面があり、興味深々に話を聞いていた。
 講演の最後に、短い時間ではあったが質疑応答の時間を取ったところ、学生から「筆者が、船長になろうと思ったきっかけ又は理由は何ですか ?」、「資格をこれから取らなければならないが、良い勉強方法はありますか ?」、「休暇中は、何をしてますか ?」など、先生からは「コース選択に当たり悩んでいる学生が多いので、どういった方法で詳しい仕事内容など調べたら良いか ?」などがあった。コース選択の参考にしたいとの意図が感じられる質問がほとんどで、今回、珍しく給料の質問はなかった。質問への回答には、筆者の経験と船に関する雑学などを交えながら、学生と交流を図り、海技者への一歩を踏み出す機会になればと思いつつ講義を終了した。

(常務理事 中川 悟 記) 
(写真提供:鳥羽商船高等専門学校) 

 


LastUpDate: 2024-May-15