第341回 愛媛県今治市立伯方小学校

(一社)日本船長協会事務局 

 

1.開催日時

令和 5 年 9 月29日(金)9 :15~10:55

2.紹介

 日本中小型造船工業会からの依頼による出前授業として、「子供達に海と船を語る」の講演を行いました。
 同校が有る伯方島は瀬戸内しまなみ海道により本州及び四国と「陸続き」です。島内には造船所 4 社があるほか内航船主体ながら船主の集積も見られ、海運と造船の島として知られます。またテレビ CM でお馴染みの「伯方の塩」も有名です。
 訪れた校内には「日本各地 世界へのびゆく 伯方の海運」と言う言葉と共に、同島で建造された貨物船の写真が複数掲示されています。
(下の写真参照)


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3. 講演内容

 教室を会場として、同校の 5 年生 1 クラス33名を対象とした90分の講演を行いました。
 パワーポイントをベースに “船長が教えてくれる船のあんなコトこんなコト” 等の動画や画像を使用し以下のような話をしました。
・日本の海と船での物資輸送、海運について
・同島の造船所で建造された船や愛媛県に関連する貨物船の種類と特徴について
・世界のいろいろな港や航路、パナマ運河、スエズ運河について
・船員・船長の仕事や生活、経験談など

4.講演者雑感

 同島には多くの造船所があり、同島が如何に海外の港や海上物流に深く関わっているかを強調する内容としましたが、講演中は興味深く筆者の話に耳を傾けてくれていました。学校から歩いて10分少々の所にある造船所の事を話した際には「僕のお父さん、そこで働いている!」と声を挙げる児童が複数いました。
 また同島で建造されている船種の一つのばら積み船は、CM でお馴染みの “伯方の塩”の原材料をメキシコなどから輸送する為にも使用されている事を話すと「伯方の塩ってメキシコ産なんだー」と驚く児童と「以前にその事を勉強したのに忘れたの?」と残念がる先生の表情の対比がとても印象に残っています。
 2 コマの授業時間を使った講演の途中の休憩時間にも質問をしてくる児童が沢山いましたし、最後の質問コーナーでも児童達からはひっきりなしに様々な質問が飛び出しました。彼らの興味の強さを表しています。

(常務理事 長田 泰英 記) 

感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2024-Apr-25