第344回 東京都港区立笄小学校

(一社)日本船長協会事務局 

 

1.開催日時

令和5 年10月17日(火) 10:50〜11:50

2.紹介

 今回は3 年連続となる教育イベントとして、港区立笄小学校に於いて、日本船主協会殿と共にキャリア教育イベント「出前授業」として、「船の役割とそこで働く船員さんの仕事について」と題した講演を行いました。同校は周辺の1 つの幼稚園と3 校の小中学校と連携して国際理解教育に力を入れています。
 今回は、我々海運の他に、素材/ 医療/ 種苗/ 不動産/ 建設土木/ 卓球用品メーカ/ 会計/ 情報/ 気象協会などの業種から講師が招かれ、同校の3 / 4 / 5 / 6 年生の児童が、各学年の人数に応じて二業種若しくは三業種を選んで話を聞きました。

3. 講演内容

 私達が担当する海運では5 年生28名に対し、“話を聞くだけでなく、自分たちで考える/参加できる” 事に主眼を置いた講演内容を求められたので、以下の内容としました。
 最初に船主協会が担当するパートでは、企画部広報室の大森副部長が講演者となり、コンテナ輸送に焦点を当てて次のような内容の話をしました。
・貿易に占める航空と海運の割合とその理由
・色の違う二種類のコンテナ型の小物入れを配布し、この二種類の違いを、中に入れていたサッカーボール型の消しゴムとフライドポテト型の消しゴムをヒントに考える。
・フライドポテト(米国製)を日本まで運ぶ船の通り道クイズ(白地図に予想航路を記 入)
・パナマ運河について
・世界中の船の現在位置が分かるサイトを、子供達が持つタブレットで閲覧して世界中で多くの船が動いていることを実感してもらう。
その後、船長協会のパートでは次のような話をしました。
・近くにあるコンテナターミナルについて
・コンテナ船で運べるもの? クイズ及び実際の貨物の紹介
・コンテナ船の大きさ/ 乗組員は何人? クイズ
・船員の仕事と生活
・船上で出会える風景
 また、ロープワークの時間を設けてシート ベントを皆で結んでみました。





4.講演者雑感

 今回の講演では子供達への演出として、最初の船主協会のパートでは小職は普通の会社員姿でサポーターとして資料配りなどを手伝っておいて、途中で教室を出て子供達から見えない所で制服/ 制帽姿に着替え、大森氏の「船の詳しい話は実際に働いている人しかわからないよね」という振りの後教室に入るという演出をしましたが、中々インパクトがあった様で、登場時にはどよめきと拍手が起きました。
 資料で提示した様々な写真や動画に驚きの声を挙げながら話を聞いてくれていました。ロープワークも、みんながワイワイととても楽しそうに取り組んでいました。
 最後の質問コーナーでは、「これまで乗ったなかで一番好きな船は何ですか」「商船の速さはどのくらいですか」といった質問があり、「世界中の様々な国へ寄港するコンテナ船が一番好き」、「昨今は環境のために減速航行をすることがある」などと自身の経験と最近の環境問題への対応も交えて回答しました。
 後日先生からの感想には「具体的な説明が豊富で子供達が聞き入っていた」とあり、事前に様々な準備をしていた事が評価され嬉しく思いました。

(常務理事 長田 泰英 記) 

感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2024-Apr-25