第345回 愛媛県今治市立常盤小学校

(一社)日本船長協会事務局 

 

1.開催日時

令和5 年10月18日(水) 13:20〜14:30 

2.紹介

 日本中小型造船工業会より依頼された出前授業として、「子供達に海と船を語る」の講演を行いました。
 今治市は日本を代表する海事クラスター都市であり、多くの造船所や、四国唯一となる太陽石油の製油所が存在しています。 同校はその様な海事都市今治の駅近郊の中心部に位置しています。実は筆者は同校横の下宿から近くの高校に通っていましたので、非常に感慨深い講演となりました。

3. 講演内容

 体育館を会場として、同校の6 年生3 クラス、92名を対象とした約60分の講演をパワーポイントを使用して以下のようなテーマに沿って話しました。
・日本の海と船での物資輸送、海運について
・今治に関係深い貨物船の種類と特徴
・パナマ運河、スエズ運河について
・船員・船長の仕事と生活、経験談など


4.講演者雑感

 講演では、同地今治及び愛媛県に関わりの有る原油タンカー/ コンテナ船/ ばら積み船/ チップ船の四種類に絞りましたが、同市内の菊間には製油所が有り外国から今治に多くの原油が運ばれている事、同市の名前を冠した今治造船では建造時に世界最大のコンテナ積載量を誇る船が建造された事など、海運が児童達の生活に密接に関わっている事を説明しました。
 現在稼働している船舶の中では最長となる今治造船建造の24000TEU コンテナ船の長さ(400m)を実感してもらう為に、同校の校舎(100m)や同地に有る今治城の御堀の長さ(400m)と比較したスライドを表示すると驚きの声が挙がっていました。
 休憩時間には多くの児童が筆者のところにやって来て、お父さんが「船員」、「貿易関係」「主機製造会社」等、様々な海事産業に従事している事を話してくれました。同地が日本有数の海事都市であることを改めて実感する一幕でした。
 彼らが馴染み深い海事産業に関わる針路を選んでくれることを願いながら同校を後にしました。

(常務理事 長田 泰英 記) 

感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2024-Apr-25