第349回 船橋市立三咲小学校船っ子教室

(一社)日本船長協会事務局 

 

1.開催日時

令和5 年10月25日(水) 15:00〜16:30

2.紹介

 今回の講演は今年の6 月に引き続き三咲小学校船っ子教室の担当の先生より再度の講演実施の申し込みがあり出前授業を実施しました。
 「船っ子教室」とは、船橋市が実施している事業の事で、学校の放課後や夏休みなどに学校の施設を活用して、児童が予習/ 復習/読書/ ゲームなど自主的な活動を行っています。

3. 講演内容

 前回同様に通常の講演と違って、所謂学童保育への参加児童を対象としていますので、児童はそれぞれの家庭の予定に従って中座し帰宅して行く為、聴講時間は一定ではありません。また、対象は全学年と幅広く内容の難易度を調整する必要がありました。
 基本は前回同様の小学生向けの90分物(海運の概要/ 貨物船について/ 世界の港について/ スエズ運河とパナマ運河/ 船員の仕事/船上での生活と景色等)の内容としましたが、いつも以上に画像や映像を用い、クイズや児童への問いかけを多く盛り込む事としました。
 特に2 回目でも有りますので世界の様々な港の様子、その港に生息する生き物、上陸した際に食べられる食事、また航海中に遭遇する風景や孀そうふがん婦岩などの珍しい地形などの情報を前回より多く紹介しました。
 その上で途中に帰宅する児童もいる事から、児童からの質問には大きく脱線しない程度にその都度回答していきました。

4.講演者雑感

 先ずは学校に到着して敷地内の学童教室に向かっていると筆者に気付いた児童が「船長さんが来たよ」と大きな声で先生を含めたみんなに知らせてくれました。
 「こんにちは」と挨拶すると、多くの児童達が「また来てくれて嬉しい」「楽しみに待ってたよ」などと口々に声を掛けられながら講演場所の隣の教室に移動しました。そして制服への着替えやプロジェクターやPC の設営を行いましたが、その間も複数の児童達がドアのガラス部分から覗き込んでいたり、「先生まだー」と聞いている等待ちきれない様子でした。
 ワクワクとした表情の子供達を前に、話の進行具合等を気にせず、子供達の興味の向くままに、特にそれぞれのシーンで筆者が感じた事を具体的に話しながら進めると言った何時もと異なった感じで講演を進めました。児童達はとても楽しみにしてくれていた様で、ある児童からは手製の折り紙の作品を“お話のお礼” として貰いました。
 講演後、改めて担当の先生から、「とても評判が良いので、今後は定期的に出前授業を開催する事にしたい」との申し込みを受け、「是非とも」と快諾しました。
 これからは毎年船橋市の元気な子供達に会える事になりました。



(常務理事 長田 泰英 記) 

 


LastUpDate: 2024-Apr-25