第370回 子供向け海事講演会(広島)

(一社)日本船長協会事務局 

 

1.開催日時

令和6 年7 月7 日(日)13:00〜16:00

2.紹介

 海洋会中国支部の海事普及に対する積極的な取り組みに賛同し、日本船長協会は今年も共催という形でイベントに参加しました。コロナ禍の2020年、2021年、2022年の3 年間は開催がありませんでしたが、今年は節目となる10回目を迎えることができました。また、海洋会中国支部が準備したボートで体験クルージングが今年は無事に行われました。

3. 講演内容

 小学生高学年を中心とした子供27名とその保護者を合わせた50名に対して「船長、子供達に海と船を語る」の講演を行いました。講演時間は質問コーナーを入れて45分間です。船の種類と役割、船員の仕事の2 点に絞って準備をしました。室温18℃に設定されたボートパーク広島の管理棟会議室は参加者の熱気と窓から伝わる外気温で一向に下がる気配がなく、暑く感じる中で、子供たちの集中力が途切れるのをクイズや「コンテナで積めるものは?」や、パナマとスエズの動画視聴に関連付けて「北米東岸と欧州までの航路は?」のワークシートを使い、自ら考え興味を持って貰えるようにしました。

4.講演者雑感

 今年の講演会は、参加者数が過去最高となり、クルージングができたこともあり、非常に盛り上がりました。天気が暑いくらいだったので体験クルージングや手旗信号の野外活動での体調管理が心配されましたが、気持ち良い風が吹き抜けていたのが幸いしたのか、何事もなく無事にイベントが終了できました。楽しそうに自分のお子さんの写真を撮る保護者の姿を見る限りにおいては海上からの風景や手旗信号教室を楽しんでいるように感じられました。また、ロープワーク、手旗信号の体験教室では東京海洋大学海事普及会の学生たちが活躍しました。しかし、何と言っても海事普及という活動に骨身を惜しまない御大諸兄淑女には頭が下がります。長年の活動に敬意を表したいと思います。海事普及活動を効果的に行う点において保護者を交えたこのような講演機会はとても貴重な機会でした。海や船に興味を持ち、このようなイベントに積極的に参加するようなご家族に対して、より良い講演会が開催できるよう努めてまいります。今後も関係海事団体等と協力して、子供たちや保護者に海や船を身近に感じてもらえるように活動を続けて行きます。

(常務理事 滝浦文隆 記) 

感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2024-Oct-22