第111回北海道札幌市立北光小学校
第112回北海道札幌市立西野第二小学校

(一社)日本船長協会事務局

北海道札幌市立北光小学校

北海道札幌市立西野第二小学校

平成24年11月14日、札幌市立北光小学校と西野第二小学校を訪問し、5 年生と6 年生に話をしてきました。皆な元気で質問もたくさんでました。そして、3日後に感想文260通が札幌から届きました。

北海道の小学校は4 年前に、松田前常務理事の知人を介して現在の北光小学校貴戸校長先生を紹介していただきました。北海道での話しは毎年行われ、今年は貴戸校長が転任された北光小学校と近くの西野第二小学校で実施しました。

感想文の抜粋と授業の様子を下記します。

Mくんの感想、
 今日は船長さんに、いろいろなことを教えてもらってとても勉強になりました。一番びっくりしたことは、パナマ運河を通るときに、ロックに入り、水の量を調整しないと通れないということです。そこを通るのは、とてもめんどうくさいとはおもうけれど、太平洋と大西洋を結ぶ重要なところなので、しかたないかなと思いました。
ソマリアの海賊は、日本人はおそわれていないのでよかったけれど、他の国の人がおそわれているので、かわいそうだと思いました。
「船長さんになりたいと思ったらなれる」と言っていたので、自分の夢にむかってがんばろうと思います。

そのほかの生徒から、
 船長さんの仕事は大変だと思ったけど、ちゃんと休みもあって、楽しそうだと思った。
……
 船の仕事をやってみたいとおもいました。僕も船長になって世界を船で旅したいと思いました。……
 ぼくの野球選手の夢がかなわなかったら、船長になろうと思います。……

 教室ではいろいろ、予想していない質問もありました。
 半そでのシャツの男子( 5 年生)の質問。
「タンカーで沢山重油を積んできて、揚げたあと、船が浮きすぎるので海水をタンクに入れると聞いたのですが、どうするのですか」
 私、えっ すごい質問だと、おどろきました。
「いい質問ですね、そうなのです。実はかなり前まで、積荷の油を揚げたあと空になったタンクに海水を入れてプロペラが水面上に出ないようにして船は走りました。それでペルシャ湾に入る前に、そのタンクの海水を捨て、綺麗な海水と入れ替えました。でも、油と海水を分離しても、どうしても油混じりの海水を捨てるようになり、海を汚してしまいます。それで、バラストタンク(海水専用タンク)を特別に造り、そこに海水を入れるようにしました。だから海は汚しません。それと油タンクと外板の間につくるので、もし衝突しても、船外に油はもれないようにもなります、わかりましたか」
「もう一つ問題があります、海水をつみますので、微生物や、小さな生き物、卵が遠くに運ばれて繁殖するおそれがあります。それを防ぐために、研究して害になる生き物を処理する設備をつけるようにしています。分かりましたでしょうか」、「はい、ありがとうございました」
「一番遠くの国はどこに行きましたか」、「アフリカ西海岸の国、象牙海岸とかガーナなどの国です、それとノルウェーも、ニューヨークも遠いです」

女子生徒の質問。
「仕事をするときは、その国の言葉でするのですか」
「いい質問ですね、ほとんどの国の港では、英語です。相手のひとと、しっかり話をします。確認しあいながらです。みんなも英語を勉強してください。でも日本語を先にしっかり勉強してください。それと、その国のことも調べて」。
担任の女性の先生を見たら、肯定的な表情でした。

「船内の食事はどんなものが出るのですか」「とても美味しいものをコックさんが作ってくれます。私の大好きなカレー、ステーキ、コロッケ、シチュー、魚の料理も、海苔巻き、お稲荷さんも。調理場の近くには、大きな肉の冷蔵庫、魚の冷蔵庫があります。野菜も長く新鮮さを保つところに保存します。おでん、天ぷら、それから、中華料理も美味しいです。コックさんは料理の勉強もしています」、質問は続きました。

次は、メールでの質問です。
「船長になってどんなときが大変でしたか」
「いろいろあります。船を安全に運航するには、天気図、天気予報を見て調べ、しっかり船のコースを決めます。狭いところ、浅いところを通るときは苦労します。マラッカ海峡通過なども。一番怖かったのは台風の真ん中に入ってしまったときです」

「輸出などで船を使うようになったのはいつごろからですか」
「これは難しい質問です。人類が川や海を利用した時からとも言えます。馬や牛で運ぶより、船のほうが一度にたくさん物を運べます。中国やアラビア、ヨーロッパでは歴史的には相当古くからです、勉強をするととても面白いです。先生に聞いて研究してみてください。
 それと船の荷物の揚げ積みをする港は、船と同じように昔からとても重要な役割をしています。多くの街が港から発展しました。東日本大震災で大きな被害を受けた港や湾は修理工事がどんどんすすめられています。3 月末までにはほぼ地震の前の働きの状態に戻るそうです。よかったですね」
 私からの小学校、校長先生へのメール
 昨日夕、立派な封筒に入った、皆さんの感想文が送られてきました。すぐに封を開けました。どれもとても楽しく、一気に読み、何度も読み返しました。みんなしっかりしているなと感心しました。船員志望?の生徒もいるようで、期待しています。質問等がありましたら、いつでもお知らせください。寒くなってきますが、みんなが元気にスキーを楽しむ様子が目に浮かびます。

 日本船長協会の、「子供達に海と船を語る」の活動を始めてから13年目になります。既に、全国112の小、中学校で約20,000人の生徒、学生が話を聞いてくれています。海の大切さ、船の働き、港の役割などを少しでも理解し、覚えておいてくれればと思います。また自分の将来の職業選択の一つとして、船員を考えてもらうことを期待します。

(日本船長協会 小島 茂 記)

札幌市立北光小学校 北海道札幌市立西野第二小学校

北海道札幌市立北光小学校の感想文

生徒達の作文///

北海道札幌市立西野第二小学校の感想文

生徒達の作文///


LastUpDate: 2018-Jul-12