第152回 大分県津久見高等学校海洋科学校

(一社)日本船長協会事務局   

大分県津久見高等学校海洋科学校

1.開催日時

 平成27年11月24日(火)14:20~15:10

2.紹 介

 津久見高等学校海洋科学校は、1944年に設 立された大分県立臼杵農水産学校が前身です。 臼杵農水産学校は若干の変遷を経て、1993年 に大分県立海洋科学高等学校に改名しました が、2012年、海洋科学高等学校、臼杵商業高 等学校、津久見高等学校が統合して、津久見 高等学校の分校として新たにスタートした高 校です。
 今回の講演は、生徒の進路指導の一環とし て、学校と九州運輸局大分運輸支局が企画さ れたものです。

3.講演内容

 講演内容は、学校側の依頼に沿って、内航 海運の実情と就職に関してもモチベーション を上げることを考慮してプログラムしました。 前半は内航海運が国内で果たす役割について、 輸送シェア等を例にとり説明したほか、(こ こ数年は落ち着いてはいますが)内航海運の 船員数が減ってきている上、年齢層がアンバ ランスになっており(60歳以上を含む50歳以 上の船員が全体の半数を占めるのに対し、30 歳未満の船員は15% 程度)人材の確保と育 成が求められていること、そして、後半は、 就職後のキャリアプランの立て方やモチベー ションをどう培うかということを話しました。

4.講演者雑感

 専攻科生徒(卒業後に進む過程)を含む55 名を対象に内航海運の実情や職業選択につい てお話をしてきました。2 年生は、午前中に 乗船実習を終了した直後の講演ということも あり、少々、疲れていたようですが、皆、ま じめに話を聞いてくれたと思います。
 保護者の方が5 名ほどいらしたので、講演 前に給料面といった率直な話題をお話する機 会を得ることもできました。
 同校は、水産系の高校ですが、水産業に就 生徒には日本船主協会のDVD 「暮らし を支える日本海運」「海の上のプロフェッショ ナル」及びパンフレットを配りました。 職する生徒も年々少なくなっており、就職先 も内航海運や地元企業が中心になっていると のことでした。私個人にとっては、初めての 高校生向けの講演であったこと、また、内容 が内航海運の実情という似て非なる業界の話 であったこともあり、聞き手にとっては、 少々、難しい内容になってしまったかもしれ ませんが、進路を決める上で参考になれば 思っています。


(常務理事 大森 彰 記)

生徒達の感想文

生徒達の作文/ /

 


LastUpDate: 2024-Apr-17