第171回 熊本県上天草市立大矢野中学校

(一社)日本船長協会事務局   

熊本県上天草市立大矢野中学校

 

1.開催日時

 平成29年6 月27日(火)11:30 ~ 12:30

2.学校紹介

 今回は、熊本県上天草市立大矢野中学校と同市立阿村中学校で講演を行いました。上天草市での講演は2008年以来3 年毎に実施され、これで4 回目の開催となりましたが、その経緯等については、仲介者である吉本公則氏(当地ご出身、商船三井機関長を経て2009年まで三井室町海運ご勤務)が寄稿(後掲)して下さいました。
 大矢野中学校のある大矢野島は、天草諸島の北端に位置し、宇土半島の三角から天草五橋の1 号橋である天門橋を渡ったところにある天草の玄関口となる島です。また、同諸島で下島、上島に続いて3 番目に大きな大矢野島は、キリシタン農民が主体となって江戸時代初期(1637年)に起きた日本史上最大規模の一揆として知られる島原・天草一揆(島原の乱)で有名な天草四郎時貞の出生地と言われています。

3.講演内容

 今回の講演は、全学年で323名の生徒を対象に、約50分間、以下のような内容の話をしました。
① 海運業とその役割、いろいろな船の種類、世界の港、航路や運河について
② 日本船主協会制作の「暮らしを支える日本の海運」ビデオ映像の一部上映
③ 船内の組織、船員(甲板部、機関部)の仕事、船員の生活や休暇 など
④ 質疑応答

4.講演者雑感

 今回は、323名と大勢の生徒たちの前での講演であったため、個々の顔を見ながら話すことは出来ませんでしたが、最後には、「船の仕事に就きたいと思ったきっかけはなんですか?」、「船の仕事をしていてよかったなと思ったことは?」、「海の上を航海するときに(行き先を)迷ったりしないのですか?」、「給料はいくらくらいですか?」などと率直な質問も寄せられました。また、後日届いた生徒たちの感想文には、多くの疑問、質問が書かれており、とても興味を持ってもらえたようでした。


(常務理事 鐘ヶ江 淳一 記)

5. 上天草市での4 回目の講演会を終えて

未だ内航海運会社に勤務していた10年前の夏、上天草へ帰郷したおり、地元の船主さんと共に、今津中学校、阿村中学校、大矢野中学校を訪ねて、「船や海の魅力について子供たちに教えて戴きたい」と「Ocean Gate」や「ラ・メール」を携えて校長先生、進路指導の先生にお願いして回った。
各校ともに「当地は非常に海運会社も多く、海運経営者や船員を職業とする市民が多いのですが、子供たちに解りやすくお話しが出来る講師が見つからず、苦労している」とのことであった。
その後、東京に帰り船長協会の森本会長(当時)に相談したところ、快く引き受けて頂き、翌(2008)年の6 月に同時に2 校で船長が海と船を語る講演会を開催する事として、第60回を午前中に大矢野中学校で、午後に第61回を阿村中学校で実施する運びとなった。
準備段階から10年、初回開催から今年で9年、生徒たちが入れ替わる3 年毎に現役の外航商船の船長に講演していただき、今回で4回目の開催となった。
何時もながら、先生、生徒ともに真剣に聞いてくれ、中にはこの講演を機に孫が商船高専に進んでくれたと大喜びの船主さんもいらっしゃる状況です。
しかし、人口減少はこの地にも押し寄せて来ており、9 年前は大矢野中学校の生徒数464名、阿村中学校94名であったのが今回は、大矢野中学校323名、阿村中学校63名と減少しており、阿村中学校は、今年度を最後に今津中学校等と統合されて松島中学校となると聞いております。
地場産業である海運業を活性化して人口減少の歯止めに繋がって欲しいと念願して、講演者の鐘ヶ江船長に謝意を表したいと思います。

(吉本公則 記)


生徒達の感想文

生徒達の作文/ /

 


LastUpDate: 2020-Aug-10