第177回 山形県南陽市立赤湯中学校/沖郷中学校/宮内中学校

(一社)日本船長協会事務局   

山形県南陽市立赤湯中学校/沖郷中学校/宮内中学校

 

1.開催日時

 平成29年8月23日(火)13:40 ~ 14:20、14:30 ~ 15:10

2.紹介

 今回は山形県南陽市教育委員会、国土交通省東北運輸局そして( 公財) 日本海事広報協会の共催による海洋キャリア教育セミナー「海の仕事へのパスポート」に参加し、市内3 つの中学校( 赤湯中学校/ 沖郷中学校/ 宮内中学校) の生徒を対象に講演を行いました。南陽市は、山形県の南東に位置する置賜盆地にあり、赤湯温泉でも有名ですが、会場となった「シェルターなんようホール」(南陽市文化会館)は、世界最大の木造コンサートホール(Largest wooden concert hall)としてギネス世界記録に認定されているそうです。
 昨年に引き続き開催された同教育セミナーは、海に接する機会の少ない南陽市内の中学生(今回は2 年生275名)を対象に、海にかかわる仕事や海洋の重要性について理解を深めてもらうため、船員、海上保安官や港湾の仕事、造船や深海調査など、生徒それぞれが興味のあるテーマを2 つ選んで受講するという形式で行われました。

3.講演内容

 2 回の講演で計80名の中学2 年生が聴講しました。
 それぞれの講演は約40分で、パワーポイントや映像を使用して主に以下のような内容の話をしました。
・日本の海と船による物資輸送、海運について
・外航船の種類や特徴
・世界のいろいろな港や航路、パナマ運河、スエズ運河について
・船員・船長の仕事や生活、経験談、船員になるには など

4.講演者雑感

 講演後の質問としては、「船の中の飲み水やお風呂の水は海の水を使っているのですか?」「お金はどれくらい稼いでいますか?」「海賊が出ることがあるそうですが、海賊は船のどのようなものを狙って襲ってくるのですか?」など率直な疑問が出され、とても興味を持ってくれたようでした。また、事後に回収したアンケートでは、以下のような感想が寄せられました。
・船の中のいろいろな設備を知ることができた。船員の大変さや遣り甲斐なども知ることができてよかったです。
・日本は輸入に頼っている国なので船と船員は日本で生活していく上でなくてはならないものになっているのだと分かった。
・船の中で使う水は海水を使うものや、海水から真水を作る機械があるようなのでいろいろな工夫があるのだと感じた。
・日本で売られている商品の原材料はほとんど外国の物で、船によって運ばれていることを知った。もし船がなかったら、ほとんどの物がなくなってしまうと思う。船員の仕事についてもっと勉強したいと思った。
・未だに海賊がいるのがびっくりした。海賊の話がおもしろかったので、もっと聞きたい。
・船での仕事というのはつらくて、難しいことがたくさんあるがそれを乗り越えることができたときにやりがいを感じていると聞いて、私も難しいことやわからないことがあっても、最後まで諦めない心を持ち、真剣に立ち向かい、勉強や部活動をがんばっていきたいです。今回の学習ではこのように、自分が探し求めていたことを知ることができて良かったです。
・日本の輸入について、しっかり学ぶことができたので良かったと思います。船員がどのような仕事をしているのか、もっと勉強してみたいと思いました。
・船員は航海士や機関士など様々な役割があるけれど、無駄な人は乗っていないと分かりました。また、99.7% の輸入が海上なので外国との関係を大切にして、輸入品が入ってくるようにしなければならないと思いました。これからは、実際に船に乗る機会があればどんな仕事があるか見ていきたいです。


(常務理事 鐘ヶ江 淳一 記)

 


LastUpDate: 2020-Aug-10