第184回 大分県佐伯市立鶴谷中学校

(一社)日本船長協会事務局   

大分県佐伯市立鶴谷中学校

 

1.開催日時

 平成29年10月10日(火)14:00 ~ 14:45

2.紹介

 中小型造船工業会(中造工)のモノづくり講座の一環として、大分県佐伯市立鶴谷中学校で「子供達に海と船を語る」の講演をしました。同校での講演は昨年に引き続き2 回目、中造工主催では本年度5 回目の最後の講演となりました。
 佐伯市は、中・小型船の造船所が点在し、船や海事には縁の深い地域ですが、今回の訪問時は、9 月下旬に九州0西日本を縦断した台風18号により、同市をはじめとする大分県内で甚大な浸水被害等が発生したあとで、その影響が心配される状況でした。
 当日も未だJR 日豊本線臼杵駅0佐伯駅間は運休中とのことで、高速バスを利用して東九州道を経由しての現地入りとなりました。

3.講演内容

 講演は、1 学年6 クラス175名の生徒を対象に約40分間、主に以下のような内容の話をしました。
①海運業とその役割、いろいろな船の種類について
②日本船主協会制作のビデオ「暮らしを支える日本の海運」映像の一部上映
③船内の組織、船員(甲板部、機関部)の仕事、船員の生活、船員になってよかったこと、つらかったこと など

4.講演者雑感

 中造工のプログラムでの講演は1 時限約40分の持ち時間での場合が多く、生徒達にできるだけいろいろなことを伝えてあげたいとの思いから、ビデオ映像を含め、盛り沢山の内容を説明するようにしています。また、専門用語は平易な言葉に言い換えたり、聞き取りにくくならないように話すテンポなどにも注意しながら、質問の時間もしっかりとれるように調整するようにしています。さすがに筆者自身も講演回数を重ねてきたこともあり、今回はほぼ予定通りに終了することができましたが、やはり子供たちの反応は気になるものです。
 今回の講演後の質問コーナーでは、「船酔いはしますか?」「給料はどれくらいですか?」「船長になって良かったなあと思ったことはありますか?」「船に乗って嫌だったことはありますか?」「船で一番大変だったことって何ですか?」など多くの質問が出され、とても興味をもってくれたことが分り、安心しました。これからも講演の内容も含めてさらにブラッシュアップし、子供たちに海や船のすばらしさを伝えてゆきたいと思います。


(常務理事 鐘ヶ江 淳一 記)



 


LastUpDate: 2024-Apr-17