第192回 山口県下関市立夢が丘中学校

(一社)日本船長協会事務局   

山口県下関市立夢が丘中学校

 

1.開催日時

 平成30年5 月17日(木) 10:50~12:40

2.紹介

 日本中小型造船工業会(以下「中造工」)が主催する「船のものづくり体験講座・キャリア教育」の一環として、「子供達に海と船を語る」の講演を行いました。
 筆者が夢が丘中学校で講演するのは今回で3 回目となりました。同校で中造工の主催する講座は、本来は昨年で終了する予定であったものが、先生及び生徒からの評判がとても良く、学校側からの強い要望により今年度も継続することとなったそうです。
 同講座は、概ね3 か月の期間をかけて10回程度開催されます。主に「船を造る」という観点から船に関係する団体の専門家(海上技術安全研究所、塗料、エンジンメーカー、弊協会)等による講義や工作ワークショップ、造船所や港湾施設の見学、そしてグループ単位で新聞づくりを行い、その発表(プレゼンテーション)という盛りだくさんのプログラムで構成されています。
 船の運航や船員の仕事について話をするのは筆者のみですが、今回は2 時限の時間をいただいたので、通常よりも詳しい内容で講演することとなりました。



3. 講演内容

 1 年生3 クラス 79名の生徒を対象に、途中休憩を挟んで約90分間、以下のような内容の講演を行いました。
 海運業とその役割、いろいろな船の種類、世界の港や航路について
 日本船主協会制作ビデオ「暮らしを支える  日本の海運」、「海の上のプロフェッショナル」の映像の一部上映
 船内の組織、船員(甲板部、機関部)の仕事、船員の生活
 船での苦労話や船乗りになって良かったこと、船乗りになるには など

4.講演者雑感

 今回も講演はオーディトリアムという階段状の座席になる室内施設にて行いました。授業開始のチャイムが鳴る前にオーディトリアムに生徒たちが集まり着座すると、先生の指示のもと全員が約1 分間の黙想を行い、その後挨拶をして、授業を開始する流れで進められました。開始前に黙想をするのは、どの授業の前でも同じだそうですが、休憩時間中に走り回ったり、おしゃべりなどで騒いでいた生徒たちが、「黙想」により一旦心身を落ち着かせ、静かに次の授業に集中してゆく様子は他の学校ではなかなか見ることが出来ないもので、その効果には感心するものがありました。
 ついこの間まで小学生であった中学1 年生にとっては、ちょっと長い講義になりましたが、みな行儀よく、メモを取りながら話を聞いていました。

 質問コーナーでは、
 ・船に乗っているうえで大切にしていることはなんですか?
・免許を取るのに一番苦しかったことは何ですか?
・(ちょっと失礼かもしれませんが)お給料はどれくらいもらっているのですか?
・海に落ちてしまった時の訓練とかはするのでしょうか?
・海賊はどのように襲ってくるのですか? どうやってかわすのですか?
・海賊に実際にモノをとられたりしたことはありますか?
・食料はいっぱい積んであるのですか?
・ルフィみたいに優しい海賊とかはいますか?
 など、いろいろな質問があり、とても興味を持ってくれたようでした。
 また、今回の講演会場の隣には昨年までの講座に参加した生徒たちが作成した大作が展示してありました。それは、生徒たちが講座で学んだ「トラス構造」をベースに試行錯誤しながら、タンカー(?)の船殻やトラス吊り橋を、プラスチックストローやクリップで立体模型にしたもので、講座の成果が存分に発揮され、その完成度の高さには目を見張るものがありました。
 講座を学んだ子供たちの中から、船に興味を持ち、海の世界へ進んでくれることを期待するところです。


(鐘ヶ江 淳一 記)


生徒達の感想文

生徒達の作文/ / /

 


LastUpDate: 2018-Nov-22