第193回 山口県下関市 梅光学院中学校

(一社)日本船長協会事務局   

山口県下関市 梅光学院中学校

 

1.開催日時

 平成30年5 月17日(木)14:05~15:45

2.紹介

 日本中小型造船工業会が開催する「船のものづくり体験講座・キャリア教育」の一環として、「子供達に海と船を語る」の講演を行いました。
 梅光学院中学校は、関門海峡を見下ろす下関市の高台にある中高一貫の私立学校で、日本で6 番目に創設された100年以上の歴史のあるミッションスクールです。以前の女子校時代からの指定制服は下関で唯一のセーラー服として地元でとても馴染まれていたそうですが、6 年前に男女共学となり、今年の新入生からはブレザータイプの制服へ変更されたとのこと。グローバル& 英語教育に重点を置き、また、生徒たちが一人一台タブレット(iPad)を持ち、授業で活用するなどICT 教育にも力を入れ、社会の変化に対応した教育を行っているそうです。



3. 講演内容

 図書館で、2 年生34名の生徒を対象に、休憩を挟んで約80分間、以下のような内容の講演を行いました。
①海運業とその役割、いろいろな船の種類、世界の港や航路について
②日本船主協会制作ビデオ「暮らしを支える日本の海運」、「海の上のプロフェッショナル」の映像の一部上映
③船内の組織、船員(甲板部、機関部)の仕事、船員の生活
④船での苦労話や船乗りになって良かったこ
と、船乗りになるには など

4.講演者雑感

 今回は、午前中に夢が丘中学校で2 時限の講演を行った後、下関市内に戻ってきて、梅光学院でまた午後の2 時限、約80分の講演をするという、若干ハードなスケジュールでした。
 受講した生徒の3 分の2 は女子であったため、船の話にはあまり興味を持っていないのではないかと思っていたのですが、メモをとったり、iPad で写真を撮ったりしながら、真面目に講演を聞いており、質問の時間では「運河などを通るときにお金がかかるそうですが、そのお金は会社が自己負担するのですか?」「2 等航海士や3 等航海士が見張りや操船をしているそうですが、それはどの船でも同じ時間でやっているのですか?」「海賊に遭ったことはありますか? どのように襲ってくるのですか?」など、積極的に聞いてくるのは女子の方が多いという状況でした。
 なお、休憩時間中の逆質問でセーラー服の由来を聞いたところ、ほとんどの子は知らず、伝統的な女子学生の制服にもあまり執着はないようでしたが、地元では惜しむ声もあると聞き、個人的にも船に関わる文化がなくなっていくことに少し寂しさを覚えました。


(鐘ヶ江 淳一 記)



生徒達の感想文

生徒達の作文/ /

 


LastUpDate: 2024-Apr-17