第198回 愛媛県今治市立朝倉中学校

(一社)日本船長協会事務局   

愛媛県今治市立朝倉中学校

 

1.開催日時

 平成30年7 月18日(水) 13:10~15:00

2.紹介

 日本中小型造船工業会が主催する「船のものづくり体験講座・キャリア教育」の一環として、「子供達に海と船を語る」の講演を行いました。
 朝倉中学校は、今治駅から南(西条方面)へ車で20分ほど走った今治平野の内陸地に位置しますが、この「朝倉」という地名はかなり古くからあり、由来としては第37代斉明天皇(大化の改新で知られる中大兄皇子(天智天皇)と大海人皇子(天武天皇)の母、皇極天皇が重ちょうそ祚。)にちなむと言われています。
 また、同校には、日本サッカー協会(JFA)が次世代の女子サッカー選手を育てるために開設した「JFA アカデミー今治」所属のアカデミー生(女子中学生計34名)たちが、校区内の寮で寄宿舎生活をしながら通学しているとのことで、活発な女の子が多かったことも印象的でした。


3. 講演内容

 2本来の「ものづくり講座」の対象は2 年生のみだったのですが、体育館での講演には全校生徒111名が参加し、休憩を挟んで約80分間、以下のような内容の話をしました。
①海運とその役割、いろいろな船の種類、世界の港や航路について
②日本船主協会制作の「暮らしを支える日本の海運」及び「海の上のプロフェッショナル」 ビデオ映像の一部上映
③船内の組織、船員(甲板部、機関部)の仕事、船員の生活 など

4.講演者雑感

 連日の気温が32~35度となる猛暑であった ため、窓を全開にした体育館でも熱中症の可 能性があるとのことで、館内には大型の扇風 機が数台持ち込まれ、こまめに給水タイム(休 憩)をとりながらの講演となりました。昨今 の新聞報道などでも、小中学校への冷房設備 の設置を望む声が増えているとのことですが、 まさしくそれを実感しながら、汗をかきなが らの講演でした。
・そのような暑さの中でも、生徒達は真面目にメモを取りながら興味をもって聞いてくれて、最後には代表の生徒から「貴重な話をありがとうございました。今日の話を通して、船の大きさや運河の仕組み、船長の責任感や船員の仕事の苦労などがよくわかりました。
また、私たちの生活には船がとても重要だということがわかりました。ありがとうございました。」とのお礼の挨拶があり、講演者としてもうれしい限りでした。
 未来のなでしこジャパンを目指すという夢も素晴らしいですが、彼らの中からも今回の講演、講座を通して、海や船に関わる仕事を夢に持ってくれる子が出てきてくれることを期待しながら同校を後にしました。


(常務理事 鐘ヶ江 淳一 記)



生徒達の感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2024-Apr-25