第204回 長崎県長崎市立三和中学校

(一社)日本船長協会事務局   

長崎県長崎市立三和中学校

 

1.開催日時

 平成30年9 月12 日(水) 15:00~15:50

2.紹介

 長崎市立三和中学校において職業学習の一環として、世界で活躍する人たちの話を聞く取り組みが年に数回実施されています。その一環として、「子供達に海と船を語る」の講演を行いました。
 三和町は、長崎半島の中心部に位置する自然豊かな土地で、昭和30年に全国一斉に町村合併が進められる中で、川原村・為石村・蚊焼村の3 か村が合併して「三和町」が誕生しました。
 三和町ではびわの栽培が盛んで、これまでびわ団地の造成やビニールハウスの導入などにより、高い品質のびわを多く出荷していま す。
 また蚊焼・為石漁港を中心に、古くから定置網漁業が盛んで、活きのいい蚊焼ぶりやひおうぎ貝は有名です。近年では養殖漁業が中心になり、「獲る漁業」から「育てる漁業」へと様変わりしています。
 その他、江戸時代に始まったと伝えられる三和の蚊焼鍛冶があり、現在も4 軒の鍛冶屋の職人が伝統の技を守り続け、南蛮ボードとともに特殊な模様の包丁「業物(わざもの)」が特産品となっています。

3. 講演内容

 当初は中学3 年生(57名)を対象とした講演の予定であったが、最終的に全学生(177名)が参加し同校体育館での講演となった。
 約50分の講演において、パワーポイントやビデオ映像を使用して主に以下のような話をしました。
・日本の海と船による物資輸送、海運について
・外航船の種類や特徴
・世界のいろいろな港や航路、パナマ運河、スエズ運河について
・船員・船長の仕事や生活、経験談、船員になるには など

4.講演者雑感

 残暑の中、体育館での開催に館内には大型の扇風機が持ち込まれた状態で、筆者も学生も汗をかきながらの講演となりました。
 そのような暑さの中でも、生徒達は真剣に筆者の目を見ながら時折うなずき、また驚いたような表情を見せつつ興味をもって聞いてくれました。
 講演後の質問コーナーでは遠慮したのか質問は出ませんでしたが、やがて「大変興味深い話をしてくれてありがとうございました。」との感謝の言葉を貰い、最後には代表の生徒から「海運が私たちの生活を支えている事が理解できました。
また船員の仕事の苦労などがよくわかりました。ありがとうございました。」とのお礼の挨拶があり、講演者としてもうれしい限りでした。

(参与 長田 泰英 記)


生徒達の感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2024-Apr-17