第217回 広島県福山市立藤江小学校

(一社)日本船長協会事務局   

広島県福山市立藤江小学校

 

1.開催日時

 令和元年7 月3 日(水) 10:00~10:45

2.紹介

 前日に、福山市立光小学校で実施した「子供達に海と船を語る」講演会と同様、日本中小型造船工業会が主催する「進水式見学会」に併せて募集した「出前授業」の一環として、行われました。
 当日の講演は常石造船所で建造された8 万1600トン型バラ積み船「SEAGEM」の進水式を見学し、その後同造船所敷地内にある安全研修センターに移動して講演会を実施しました。
 筆者が当協会出向直前に船長をしていたバラ積み船は奇しくも常石造船所セブ工場にて建造されていて、その造船所で講演を実施する事に何か運命の様なものを感じました。

3. 講演内容

 講演を聞いてくれた生徒さんは5 年生と6年生の生徒計31人で、約45分間、パワーポイントを使用し、資料映像や筆者が乗船中に撮影した写真等を使用して、主に以下のような内容の話をしました。
① 海運業とその役割、船の種類と運んでいる貨物の詳細、船の大きさや速さについて
  特に船の大きさの話では比較対象として福山市にある陸上競技場を例示して、子供達が想像できやすいように心がけました。
② 世界の港(特に筆者が寄港した港の紹介)や航路、運河等について
③ 船内の組織、船員の仕事(特に海運業界の取り組みとして環境対策について)
④ 船員の生活、船乗りになるには など

4.講演者雑感

 対象が小学生でしたので、内容を分りやすく伝えられるように筆者の寄港した港の紹介や、ビデオ、クイズ形式も利用して、集中力が途切れないように工夫しました。
 進水式の興奮冷めやらぬ状態でしたが、一旦講演が始まると、生徒の皆さんは興味深く私の話を聞いてくれました。最近の講演では中盤の山場になっている感も有りますが、「LIVESTOCK CARRIER は何を運んでいるか?」クイズでは、皆さん頭を捻って考えてくれました。
 講演の最後の質問の時間では、生徒さんのみならず先生や同席していた常石造船所の社員さんからも様々な質問があり、充実した時間が過ごせたように感じました。

(常務理事 長田 泰英 記)

 


LastUpDate: 2024-Apr-25