4.講演者雑感
前二校同様、集中力が途切れないように工夫し分かりやすい内容となるよう資料を作りました。具体的には筆者の寄港した港の情報、ビデオ、クイズ形式も利用しました。
先ず夏用の略服姿の私をみてざわつく様子を見て、掴みはOK と感じながら、生徒さん一人一人に語り掛ける様な話ぶりとなるよう注意しました。
中盤の山場の「LIVESTOCK CARRIERは何を運んでいるか?」クイズでは、皆さん頭を捻って色々な答えを考えてくれましたが、残念ながら時間切れで、私が正解である「生きた羊を運ぶ」と教えると、皆が大きな声で「えーーー!!」と驚いてくれて、今回の三校中一番の驚きを見せてくれました。
色々な物を運ぶ外航貨物船の事を深く印象付けることが出来たと感じます。
講演の最後の質問の時間では、・羊を運ぶ船では他の動物を運ぶ事がありますか?
・コンテナの中には何が入っていますか?
・石炭を運ぶ船はどのくらいの量の石炭を運びますか?
・マイル(海里)の他に海で使う単位は有りますか?
等の質問を受けました。
特に最後の質問は、一つ新しい知識を得た生徒さんが“その知識を基にして、他にも同じようなものが有るのではないか” と類推してくれた事が窺え、筆者の話を自分で一生懸命理解しさらに思考を進めてくれた事の証であると思います。
その様に生徒さん達の学習の一助になったとしたら講演を行った甲斐が有ったなと感じました。
また後日同校の榛澤校長先生より以下の様な丁寧なお礼の葉書を頂きました。当協会の活動が生徒さんのみならず教職員の方々にも評価され嬉しい限りです。
「先日は大変お忙しい中、遠方よりご来校いただき子ども達へとても意義深いお話をしてくださり、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
午前中はバルカーの進水式の見学、午後は長田様のお話を聞かせていただいたので、子ども達は海運や造船についてより興味関心を高めることが出来ました。将来に向けて憧れや目標をもつことができたのではないかと思っております。
長田様におかれましては、これからも益々のご活躍と存じます、この度このようなご縁をいただき、またお目にかれます事を心より願っております。」
(常務理事 長田 泰英 記)
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